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海外で出会う日本~ブルガリア”プロブディフ”編~
外国で、「Japan」に出会うとテンションが上がるのは私だけだろうか?
日本から遠く離れた土地での「Japan」との遭遇は、“外国から見た日本”の形を見せてくれるような気がする。そして、自身に「日本人としての自分」を再認識させる。
今回は、日本では知ることのなかった「Japan」を皆様に共有したい。
ブルガリアの第二の都市、プロブディフ(пловдив)
ブルガリアの首都ソフィアから列車でおよそ3時間ほどのこの街。
ブルガリアに来てから3ヶ月で、プロブディフには既に3回も足を運んでいるくらい、私の好きな街だ。
そして、ここプロブディフで、私は沢山の「日本」に出会った。
カフェ「SATORI」
前回のプロブディフの記事で触れたカフェ「satori」
(URL)
Satori Magic Cafe
https://goo.gl/maps/pUhbKZMjbvaHYRUL8
https://note.com/another_stories/n/n92addaff6c75
⬆︎当該の記事はこちらから。
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日本が好きな「Alexander(アレクサンダー)」さんが店主のステキなカフェ。
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今年の冬、20杯以上は飲んだホットチョコレートをSATORIでも頂く。
ここで、カップの左下にあるスティックのようなものにお気づきだろうか?
これ、いわゆる「おみくじ」
ブルガリアのカフェでは、飲み物を頼むと必ずこのおみくじがついてくる。
クルクルと巻かれた紙を開くと、中には占いや詩の一部がブルガリア語で書かれている。
(カフェでは毎回、このおみくじを理解しようとブルガリア語と格闘する。)
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素敵な詩や前向きなことが書かれていて、なんだか幸せな気分気分になる。
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写真を撮っていると、アレクサンダーさんが「一緒に撮ろう!」と来てくれた。
後ろに飾られている「悟」の文字は、アレクサンダーさんの友人が書いたものらしい。
寡黙にみえるが、とても優しく、お客さんへの愛情たっぷりのアレクサンダーさんが作り出す素敵な空間は、私にとって「第二のおばあちゃんの家」のような場所だ。
ブルガリアに来ていたおもしろ日本人
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こちら、旧市街のお土産屋さんで見つけたステッカー。
ふらっと立ち寄ったお土産屋さんのドアに、とてもユニークなステッカーを発見。
そこには、なんとも意外な「嬉野温泉」の文字。
店員さんに尋ねると、「4〜5年前に、こ〜んなにでっかいバイクに乗った日本人が、このステッカーを貼っていった」と、身振り手振りを交えて大変愉快そうに話してくれた。
この日本人は、何を思ってプロブディフのお土産屋さんのドアに嬉野温泉のステッカーを貼ったのだろう。
とても不思議な感覚だ。
しかし、日本から遠く離れたブルガリアという国で、一つのステッカーを通して、日本人が繋がったという事実はとても興味深く、どこか心に染み入るものがないだろうか。
岡山市の姉妹都市プロブディフ
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プロブディフの公園で見つけた時、大変驚いたこの像。
「あれ、もしや…?」と近づくと、猿もキジも犬もいてやっぱり桃太郎。
この時に知ったのが、ブルガリアのプロブディフは、日本の岡山市と姉妹都市だということ。
調べると1972年からおよそ50年も姉妹都市らしい。
このことを知らなかったなんてブルガリアに留学しているのに、情けない、、、。
ともかく、ブルガリアで桃太郎と出会うなんて嬉しい
アキラクロサワはやっぱりすごい
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夜に訪れたバーで見つけた、黒澤明監督の「用心棒」のポスター
映画「用心棒」は見たことがないけれど、プロブディフの一角にあるバーで会うなんてやっぱりテンションが上がる。
ここで驚いたことがある。
バーで1人の女性と話していると、彼女の家が前述のSATORIカフェの真横だと発覚。
「SATORIというカフェがあって…。そこがとても好きなんです」と伝えると、彼女もとても驚いていた。
「用心棒」のポスターを背に、SATORIがいかに素晴らしいかという話で盛り上がる私たち。
このような偶然は、規模の小ささに対して得られる喜びが大きい。
またまたテンションが上がった。
漫画・アニメはやっぱり人気
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こちらは友人が連れて行ってくれたタピオカ屋さんでの一枚。
このタピオカドリンク店では、大きいサイズのドリンクを買うとアニメ・漫画のステッカーが貰える。
ブルガリア人の友人がステッカーをもらい喜ぶ光景は、これ程まで世界中で人気を誇るアニメや漫画といったポップカルチャーの圧倒的な実力を感じさせた。
海外留学をしていると、日本のアニメ・漫画人気の高さに驚く場面が多い。
そして、色んな国の人たちが1つの作品を共有し、心を動かしているという事実に強烈な感動を覚える。
恋愛、人生、仕事、人間関係… これらの問題に人種や国など関係ない。当たり前なことだけれど「みんな同じ人間なんだな」と実感するのだ。
列車にもJapan
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プロブディフからソフィアへ向かう列車で出逢った「日本の伝説と空想世界」の本。
列車の席に座ると、ふと、向かいの席に座る男性がこの本を読んでいることに気がついた。
“日本”を意味するяпонияの文字に、印象的なカバー。
気になると話を聞かずにはいられない私。
この本について尋ねてみると、「日本の昔話などに興味があり今日から読み始めた」とのこと。
「日本人と会ったのは初めてだよ!」と言って沢山話をしてくれた。
あれこれ話すうちに、私が現在住むソフィア市内の学生寮に、彼自身も学生時代に住んでいたことが発覚。
「ランドリーのおじさんがめちゃくちゃ良い人」なんて話をしていると3時間の長い列車の旅はあっという間に過ぎた。
嬉しかったのが、「最初、ブルガリア語が上手だったからブルガリアの人なのかと思ったよ。はるばる日本から来て色んなことがあると思うけど、君は強いし素晴らしい。これからもブルガリアを、留学を楽しんでね」と言ってくれたこと。
ふとした出会いで、こんなに素敵な気持ちになれるなんて私は運がいいのかもしれない。
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このように、「日本」は思っている以上に様々な場所で存在している。
海外となると、そこにある「日本」が、そこにいる人にとっての「日本の姿」の1つになるのだろう。
そう考えると、外国にいる自分、すなわち「日本人としての自分」は、日本人以外の人から見える「日本」のイメージなるものを形成する大きな要素になっているんだ、という自覚が芽生える。
彼らからみる私の後ろには「Japan」の文字があるのだ。
大げさかもしれない。
けれども、「日本人として」自分の行動が日本のイメージに与える影響ということを念頭に置き、「日本代表です」と自信を持って言えるような姿の自分でいたい、と思うのだった。
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