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アナザー・チュウブ 経営者として何を残せたのか。

みなさんこんにちは!チュウブ担当の池田・佐々・鈴木です。
まだまだ肌寒い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

2023年2月5日。

アナザー・ジャパンでは、第3回目の企画展となる「アナザー・チュウブ」が幕を閉じました。
キュウシュウ、ホッカイドウトウトウホクに続き、多くのお客様に応援していただき2カ月の企画展を無事に終えることができました。
支えてくださった皆様に心より御礼申し上げます。

このnoteでは、チュウブ展を通して得たアナザー・ジャパン「経営者」としての振り返りと学びについて綴ろうと思います。最後までどうぞご覧ください。

『第3回目の企画展 アナザー・チュウブの2ヶ月売上!』

表1

表1の通り、アナザー・チュウブの売上は約589万円、目標達成率は約56%となりました。
延べ1,886名のお客様にご購入いただき、個性豊かなチュウブの「部」を楽しんでいただけました。
ご来店いただきました全てのお客様に心より感謝申し上げます。

表2

表2より、1日あたりの各数値を他企画展と比較すると、来店客数の低下が現在のアナザー・ジャパンの大きな課題だと考えられます。一方で、アナザー・チュウブの特徴としては、購入率が良く、購入単価は前企画展より185円上昇しています。
来店客数の低下につきましては、特別対策チームが立ち上げられ、近隣へのアプローチやイベントへの出店などを検討中です。
他企画展の細かな実績や分析は以下のリンクからご覧くださいませ。

来店客数が低下しているなかで、アナザー・チュウブではご来店してくださったお客様がどうやったら楽しめるか、どうすればチュウブ地方という一見分かりにくい地域を少しでも好きになっていただけるかという点を大切にして取り組んで参りました。
理想と現実の差は開くばかりでなかなか思うような結果が出ず、頭を抱えながら過ごした2ヶ月間でした。しかし、「チュウブの商品がお気に入りになっちゃって、今日で来るの3回目なの!」と何度もご来店してくださるお客様、「チュウブってよく分からなかったけど本当に多面性に溢れる地域なのね、おもしろい!」とおっしゃってくださったお客様など、売上実績のように数字上では表せないけれど、チュウブに”好き”を見つけてくださったお客様が沢山いた企画展だったように思います。

表3

表3をみると、定量的にもアナザー・ジャパンのファンになってくださるお客様が増加し、リピーター率の向上もみられるということが分かります。
また、嬉しいことに企画展期間中のリピートをしてくださるお客様も増加傾向にあります。

『アナザー・ジャパン初のオリジナル商品「いってらっしゃいの靴下」について』

そしてアナザー・チュウブ最大の特徴はオリジナル商品の売れ行きが非常に好調だったことです。株式会社わざわざの平田はる香さんとチュウブメンバー鈴木によるアナザー・ジャパン初のオリジナル商品。売上は2ヶ月間で約98万円、追加発注を経て515足中499足販売いたしました。

表4

今回の生産工程上、課題に直面する場面も多かったのですが、アナザー・ジャパンの今後の可能性を広げる有意義な挑戦になったのではないでしょうか。平田さん、製造会社のタイコーさん、パッケージデザインのTSUGIさんなど支えてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。いってらっしゃいの靴下は、「息子が受験を控えているから、応援の意味も込めてプレゼントしようと思います。」「この靴下を履いたらもう他の靴下には戻れない、、、!」など嬉しいお言葉を沢山いただき、誰もが心からオススメ出来るアナザー・チュウブの看板商品となりました。
今回の反省点は、2期生以降にも引き継ぎ、ただ「作る」だけでなく「売る」ためにはどうしたらいいか考え、新たなものづくりの開発に挑戦出来たら素敵だと思います。

『まさかの、部長任命制度を継続することになりました』

アナザー・チュウブでは「チュウブって何部?~分ければ分けるほど面白いチュウブ~」のコンセプトの元、チュウブを16の部活動に分けることで表現しました。

コンセプトステートメント
店内での取り組み

お客様には、分かりにくいチュウブ地方を好きになっていただくために入部届を配布し、店内の商品を見ながら好きな部活動に入部していただくという施策を実施しました。これがチュウブ企画展のファン作りのきっかけにもなっていたのだと振り返ります。

入部希望調査ボード

こちらのボードが実際にお客様に貼っていただいた入部届になります。
最終的に、250人のお客様に入部していただきました👏
人気部活動映えある第1位はお菓子部!
続いて2位は焼き物部、3位はご飯のお供部でした!
ご来店いただいたお客様の中には、既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、アナザー・チュウブでは商品の魅力をより深くお伝えするため、各部活動に専属の私たちセトラーを割り当てる部長制度というものを設けていました。

この制度が大きく効果を発揮したのは、企画展が始まったばかりの頃。当店では、前の企画展終了後2日間で次の企画展への入れ替えを行います。その短い時間の中で、セトラーの頭の中にある商品の情報も総入れ替えしなければならず困難を極めていました。
そこへ今回、部長制度を取り入れたことにより、各セトラーがまずは自身が担当する部活動の商品知識を優先的に覚えるというように責任感が向上するだけでなく、最初に商品を覚える際の負担軽減に繋がりました。そのため、企画展が始まったばかりの期間でも接客の質を安定させることが出来たと考えております。また、セトラー(部長)同士でお互いの部活の商品知識を教え合うことで、相互の商品理解につながったのではないでしょうか。
何よりも、各セトラーが自分の担当している部活動に愛着をもって接客をしてくれたことが、企画展担当者(顧問)としてとても嬉しく、ありがたく感じておりました。

これらをふまえ、アナザー・ジャパンでは、接客における部長制度を継続させることが決定しました。
「部」はアナザー・チュウブのコンセプトからうまれた特有の分け方だったのですが、これからも焼き物マスターや置物マスターのように、それぞれのジャンルに特化したセトラーが店頭で皆様をお迎えいたしますので、是非ご来店の際にはそちら点にもご注目いただけると嬉しいです。

『チュウブ展を終えて感じたこと・学んだこと』

右から池田、佐々、鈴木

池田

まずは、2ヶ月間本当にありがとうございました。

お店が開業したばかりの昨年8月頃は、3番目である自分たちの企画展がまだ少し先のことのように思えていましたが、気がつけばもう4つ目の企画展「アナザー・カントウ」が開催中です。 目の前のことに必死になりながら突き進んできた日々で、仕入れ出張を含めた5ヶ月間を振り返れば、本当に色々な事件や出会いで充実しています。

来店客数が頭打ち状態だった2ヶ月間。正直思うように売上という数字を立てることは出来ず、悔しさが残る結果となりました。
しかしながら、「チュウブの商品セレクト好きだよー!」と何度もリピートしてくださったお客様や、私の地元の長野県トークで盛り上がった沢山のお客様がいらっしゃり、「チュウブに好きを見つけてもらう」というチーム3人で掲げたゴールは達成出来たのではないかと思っています。
ご来店くださった皆様、応援してくださった皆様、改めて感謝申し上げます。

私自身何があっても常に打ち手を出し続け、行動し続けるということだけは決めており、入部希望届始め、抽選会やワークショップ、福袋やクイズなど様々な施策を考えてきました。何でもできるというこの環境に楽しさとやりがいを感じつつも、自分の能力の足りなさを実感する場面に直面してばかりで、まだまだ学ぶことは山積みだと思っています。常に状況が変わる中で経営者としてどう判断を下し、決めたことをやり抜けるのか。残り半年間の任期となりましたが、18人の経営者で知恵を絞り、結果を出して2期生へバトンを繋げたいと思います。

佐々

中部地方ってどこ……?というところから始まった「アナザー・チュウブ」でしたが、様々なご縁に恵まれ、深く愛された企画展だったなぁと感じています。

企画展を重ねるごとに、前よりも商品が洗練されたりお店としてより良くなっていくのは当たり前のことなのかもしれません。それでもやっぱり、「お姉さんの仕入れてきた商品、凄く好き!」「並んでる商品のセンスがいいね。見ていてとっても楽しい。」「期間が終わったらもう買えなくなるの寂しいな~。」といった言葉をかけてもらえると胸の奥がじんわり温かくなって嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
紹介したいお客様とのエピソードは他にもめちゃくちゃあるのですが、そのエピソードを書くだけでnote記事が1つできそうなレベルなので、ここでは割愛します。お客様とお話をしていた時間も私にとって大切な思い出の1つです。

そんな企画展を何も悔いなく終えることができたかと言われれば、プロジェクト全体としても私個人としても課題が残る形にはなりました。ただ、課題が見つからないと解決もできませんから、決して悪いことではないと思っています。残りの任期は、その課題をどのように解決していくのかということと、今後に何を残していくのかを考えながら、これからの企画展を支えていければと思います。

最後に、改めて今回アナザー・チュウブにご出展いただいた作り手さん、ご来店いただいたお客様に心より感謝申し上げます。
そして、アナザー・チュウブの2か月間、普段よりも一層応援してくれた家族、共に支えてくれた部長たち、チュウブメンバーとして一緒に駆け抜けてくれた彩月さん乃子さんにもこの場を借りて感謝をさせてください。
本当にありがとうございました!

鈴木

アナザー・チュウブが始まった12月7日。私たちチュウブメンバーは謎の自信で満ち溢れていました。現地に行って実際に作り手さんの熱い想いを聞いて、「本気で使い手さんに届けたい!」と思った商品、今までにない『部』をコンセプトとしたポップな企画展。アナザー・ホッカイドウトウホクで売上が低迷し、チームとしていっぱいいっぱいになっていた。そんなアナザー・ジャパンを再び盛り上げられる起点となる企画展になると思っていました。
しかし現実はそう甘くなく、来店客数が伸び悩み、売上が低下していく日々。
理想とは裏腹に上手くいかない現実に心がおれそうになるときもありましたが、その中でも様々な明るい兆しがみえたアナザー・チュウブでした。それも企画展を支えてくださった作り手の皆さま、お客さま、関係者の皆さまのおかげです。結果を追求する分析だけで終わらず、仮説を立てるところまでやり切って、残り3つの企画展、そして2期生以降にしっかりバトンを渡していきたいと思います。

出張中にある事業者さまにこんなことを言われたことがあります。
「大ピンチの時にいかにできるか、耐えれるかが大事だよ。」
創業70年、どんな大ピンチをも乗り越えた社長のひと言には説得力がありました。
正直、アナザー・ジャパンはピンチです。それでもこの状況を大逆転してやるぞ!!という強い気持ちで残りの任期期間も駆け抜けていきます!作り手さんと使い手さんとの距離が近いアナザー・ジャパンだからこそ、期待がかかっていて、多くの皆様に支えられているアナザー・ジャパンだからこその勝ち筋があるはずです。学生の奮闘劇を乞うご期待ください。

改めてアナザー・チュウブを通して関わってくださった皆さまに心から感謝申し上げます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

アナザー・ジャパン第1期も折り返しとなり、2月8日からアナザー・カントウが始まっております。そちらにもぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

今回のライター:Satsuki Ikeda, Haruna Sasa, Noko Suzuki (チュウブ)


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