Anosyu/あのーしゅ

ここでピストルを構えます

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最近の記事

大開口ぺこ

・昼下がり、ウツボを見ていた。口ってこんなに開くっけ? というところからさらに10°くらい開いて、怖かった。心配になる。俺が見てるからってサービスでやってない? 無理しなくていいんだよ。 ・だいぶ前の話。「一所懸命」を「1所懸命」と書いてしまい、揶揄されている人を目撃した。小さいミスを責めなさんなという感じだが、しかし自分ならこのミスはしないだろうなという妙な確信がある。「ずらい」と「づらい」とかもね。リトマス試験紙なのかもしれない。 ・「お前はどっちの味方なんだよw」と

    • 鏡の画質

      ・本屋にて。宗教ごとに棚が分けられているが、これを並べた店員さんは気が気じゃなかったろうな。他の宗教に対して寛容であることと、同一視を許すことはまた別だろう。この宗教と一緒にしないでくれる!? みたいな苦情がわんさか舞い込みそうだ。 ・領収書に袋代を含めていいか確認された。気が利き過ぎている。袋代が入ってるから経費にならないという事態が起こりうるってこと? 世の中ってそんなに厳密なんですか。 ・『ボストンバックには3日分の服とあの子の写真』とんでもない歌詞だ。こんなこと書

      • 祇園祭2024

        2024/07/13〜15 京都 ・駅に着くとお囃子が聴こえてくる。盛況だ。音を辿ると、お土産物屋のスピーカーから流れてるだけだった。 ・ホテルはインターゲート。まだ新しく、内装が現代的だ。ツインルームの片方を得たのでベッドが広い。一階のロビーでは常に何かしらが食べられる。朝はスムージー、昼はスイーツ、夜はお茶漬け。氷入りの冷出汁お茶漬けは美味。 ・四条通を花見小路に折れて少し、マメトラにてでぃなー。日本家屋をアレンジした店内は暗くて静か。万願寺唐辛子がおいしい。ピーマ

        • あなたには見えない地獄

          「恵まれた環境にいる人間が感じる辛さを、より悲惨な状況にある他者との比較を以て否定する論法が通るのだとしたら、この世界で最も不幸な人にしか発言権はなくなるね」 窓の外に目線を投げたまま、僕はそう言った。 マギーは散らかった机の上で、退屈そうに佇んでいる。 「またいつもの極論ですか。あなたも飽きませんね」 カタカタと音を立て、辟易したようなジェスチャーを取る。もっともこれは僕の想像だ。マグカップの真意は掴めない。 構わず続ける。 「僕は都会の裕福な家庭で育った。生まれてこの方お

          bedroom nebula

          orbital ダイヤル合わせる  電波に乗せる独り言 方眼紙をはみ出た空想 アンタにゃ見えないさ  orbital 止まない通知 心のハッチを閉めて 不時着した砂漠の真ん中 遠い国の物語 退屈なお姫様は 上白糖をまぶした月をかじる 瓶詰めのレター 私を連れ出して  椅子の上で廻る宇宙は 緻密な孤独の自動巻き メランコリックな夜、いま何周目? 無軌道に描く希望 亜音速に振られる左舷  摩擦熱に耐える麻酔 脳に組み込んだ黄鉄鉱は ケミカルなドロップ 愛を煙

          シャープペンシル

          ・Dr.GRIPの初期型が復活した。普通のドクターグリップよりこっちの方が好き。いわゆるドクターグリップはグリップ部分が柔らかすぎて持ちにくい。 初期型は世代から少しズレてるけど、ホームセンターにはまだギリギリ売っていた記憶がある。でも買ってもらえなかった。だから憧れがあるのかも。 ・子供の頃、シャーペンに拘りがあった。今でいうギターやダーツのようなものか。塾でも周りの人のシャーペンを観察していた。中でも注目していたのが、めちゃくちゃ成績の良い奴が使っていた、何かのキャンペ

          シャープペンシル

          SP

          ・ビオトープに花菖蒲が咲いた。そして枯れた。一瞬だったな。花のいのちは短い。 ・シルバーチャリオッツの超像稼働フィギュアを買った。かっこいい。そしてポージングが悩ましい。腰の関節が動かなかったので、半信半疑でドライヤーを当てたら動くようになった。当てすぎると塗装が溶けるので注意。 ・小田原の酒匂川。砂利道を歩いていると、葉上にクワガタがいた。ノコギリクワガタの小型個体だ。ゴマダラカミキリと共に捕獲。昆虫ゼリーと木でどこまで飼えるかな。 小田原の自然が原風景みたいなところは

          ベランダビオトープ1.1

          前回から少しずつ改良(であると願う)を加え、現在はこういった状態になっている。 大きな変更点として、陸部分と水部分をシームレスに繋げた。ブロックで囲いをつくり、そこに赤玉土を注ぐことで、より天然の水辺に近い構造とした。 水の中に鉢植えを設置するタイプよりも、エコトーンを広く取れている。陸部分には花菖蒲を植えた。 導入したメダカは、今のところ8/10で生存している。時期がよかったのか、生着率は過去と比べて高い。 そして、嬉しいことにイトトンボと思われるヤゴが羽化した。 仮に

          ベランダビオトープ1.1

          メイドインアビス・感想

          メイドインアビスを観た。 凄すぎる。名作を通り越してもはや攻撃だ。 序盤こそ、少年少女が未開の地へ挑む冒険譚だが、話の全容が見えてくるにつれ、その取り返しのつかなさに愕然とする。 アビスは大穴だ。暗く、深く、そして行ったきり戻ってこれない。 これは、創作活動のメタファーだろう。 飛び込んだが最後、引き返すことはできず、己の才能だけを信じて、いや、もはや何を信じていたのかも見失いながら、暗闇の中を進み続ける。いっそ殺してくれと願いながらも、本能がそれを拒否する。 言ってみれば悲

          メイドインアビス・感想

          スペイン

          2024/02/09〜02/15 【出発】 ・羽田発。ラウンジって豪華な漫画喫茶だなと気づく。席があって充電できて食事できてシャワーも浴びられる。ここにどのくらい滞在してたら怒られるんだろう。二日間くらいなら従業員をやり過ごせないだろうか。 ・事前準備として、iPadにメイドインアビスと隔たる世界の2人と雨を告げる漂流団地をダウンロードした。また文庫本(八つ墓村)と、ニンテンドースイッチを鞄に詰めた。フライトタイムを有意義に活用したい。なお中途半端に手をつけてどれも最後

          ハワイと揺れる椅子

          ハワイ旅行 2023年11/2〜11/5 【1日目】 ・白い鳩が多い。明らかに日本より多い。 ・泊まるホテルはモアナサーフライダー。 ・ホテルの特典でサーフィンの無料レッスンが受けられるらしい。15分間。サーフィンを舐めるなよ。 ・部屋からの眺めが良すぎる。階数高いし角部屋だし、大当たりだ。 ・アサイーは過大評価されている。そこまでではない。 ・shoreって響き、ワクワクするね。 ・gratuityはチップのこと。 ・野生の平井大みたいなのがたくさんいるか

          ハワイと揺れる椅子

          京都に泳ぐ

          【京都】 京都に逃げます。3日間。 ・朝7:42の新幹線に乗り、京都へ。 ・七条大橋のマックにて朝食。隣のお爺さんがノートPCで何やらカタカタ打ってるので、ちらと覗き見たところ、コードを書いていた。プログラミングジジイ。 ・琵琶湖疏水記念館。田邊朔郎はイケメン。トンネルを掘削する際、数箇所に縦穴を開けて、そこから横に掘っていって、縦穴同士を繋ぐという手法。賢い。 ・サギは着陸寸前にはほぼ止まって見える。 ・先斗町歌舞練場という文字列の完璧さ。 ・おも↑ちかえりって

          イタリア来訪譚

          2023年、夏。 家族でイタリア旅行をした。その記録。 【1日目:乗り継ぎ・ドバイ】 ・成田から飛行機に乗り、まずドバイへ。いわゆるトランジットだ。利用したのはemirates航空。 ・emiratesのラウンジは空いていた。天麩羅とラム肉が美味しかった。おつまみの類がアラブ風だった。従業員も頭に赤いベレー帽みたいなのを被っている。 ・そして搭乗。 飛行機の内装が豪華すぎる。ビジネスクラスだが、ちょっとした個室くらいの席が与えられた。ファーストクラスと見紛う。 まず装

          イタリア来訪譚

          天色吐息

          肌にまとわりつく 夜の湿度 背中を伝う汗 遠く聞こえる賑わいを背に 川沿いの道を歩く  街灯に飛び込む羽音 小さな魂が散らす火の粉 照らされたあなたの横顔 見えすぎないくらいがいい 幼い記憶を辿る 黒い水面に映る花火 風に流される煙  火薬の匂いと人混み あれから賢くなって 笑うことは減ったな 隣にいる人は変われど 幸せを探す振り 南風が髪をほどく 心までは触らせないで ひと夏の偶然  運命だとか きっと気のせいさ すれ違う屋形船 簾越しの乾杯 神様の宴かも

          シンガポール

          2023/07/15〜07/17 ・水道水は飲める。 ・マーライオンは、大したことないと聞いてから行くと、想像よりは大したことあった。10mくらいまで接近すると水飛沫が降り注ぐ。 ・マーライオンは朝7時から水を吐く。とガイドブックにはあるが、実際は15分くらい遅れて吐いた。その辺はアバウトらしい。7時に目覚ましをかけたくらいの感じ。 ・鳩が痩せてる。路上に食べ物が落ちてないせいか。というか鳥が全体的に小さい。カラスも小さい。 ・ポイ捨てすると$1000罰金らしい。

          プロペラ

          どっかの誰かが戦争を始めて 遠くの国で死の灰が降ったとか 紙パックのジュースを飲みながらうわの空 あの日、街外れの廃墟に何かが墜落したこと とある一帯だけが不自然に停電したこと 今となっては確かめる術もないな 枝先に灯る薄紅が君の気配を真似る とうに老いたエンジンが息をする 不安定な飛行姿勢 青すぎる空にひとり 行き場のない熱に浮かされて 途切れた線の先を追う 大人の都合とやらは 大人になってもよく分からないが 君が何かを守っていたことは確かで 灯油缶に溜まった雨水