科学的な適職 鈴木祐

転職活動の一環で拝読した。自分のキャリアを見つめ直すことができた。
特に大学の研究結果などが引用されていて、出典や参考文献が明らかになっている点がよかった。
転職活動する際には再読したい。

p51 給料が多いか少ないかは幸福度や仕事の満足度とほぼ関係がない
給料と仕事の満足度はr≒0.15の相関関係しかない。cf.)フロリダ大メタ分析
年収400〜500万からの幸福度アップは費用対効果が悪い
年収800〜900万程度からは横ばい

p71 適度なストレスは仕事の満足度を高める
慢性的に長期間継続するストレスではなく短期的な適度なストレスは、モチベーション向上、脳の認知機能の改善、免疫システムへの好影響、心肺機能向上につながる cf.)イギリスやアメリカの研究

p104 職場が「自由」であるかは重要
作業を実行するスケジュールを好きに設定できること、タスクの内容を好きな様に選ぶことができる、収入や社内ルールに好きな意見を言える、などの自由度のある会社の社員は満足度が高くなる cf.)台湾の研究

p123 上からの指示が一貫しない が体を壊す
タスクの不明確さは社員の慢性疲労や頭痛、消化器官の不調と大きな相関がある。cf)南フロリダ大メタ分析
会社に明確なビジョンはあるか?そのビジョンを実現するためにどの様なシステム化を行っているか?人事評価はどの様に行なっているか?社員の貢献と失敗はどの様に見える様になっているか?

p174 幸せな仕事を探すための3つの意思決定ツール
プロコン分析:(転職することとしないことの)プロコンのリストアップ、採点(重要度)、最終判断(採点の計上)
マトリックス分析:評価項目のリスト化、各社の評価、評価項目の重み付け、点数の計上
ヒエラルキー分析:複雑なので割愛。必要になったら調べること

p198 転職など重要な意思決定をする際は、脳のバグ(バイアス)を取り除く
・どの様なデータ分析を行ったか?
・意思決定のためのプロトコル(手順)は決めていたか?
 脳のバグ、特に確証バイアスを取り除くプロトコルが重要
アンカリング効果
真実性の錯覚
フォーカシング効果
サンクスコスト
感情バイアス





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