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惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公「チンポジ」

◆作品紹介

先日9月2日に第一作品集『たまたま座ったところに“すべて”があり、それが直腸に入ってしまった。』(anon press)を上梓したばかりの新鋭SF作家「惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公」。その謎の創作意欲には尽きるところがなく、継続的にかなりの量の短編を書いて送ってきてくれるのだが、その作風はつねに低IQの爆笑とともに心身の脱力を引き連れ、長時間労働でいきり立った俺のやる気を削いでくる。デトックスSFとでも呼びたくなるような曰く言い難い清涼感がそこにある。このたびお送りする新作掌編「チンポジ」は、際限なく拡張された座標空間を移動するチンポジというアイディアだけで押し切っていく、脱力レベルが圧倒的な最高にくだらないSFだ。みなさんもぜひ爆笑して、元気になってほしい。(編・樋口恭介)

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