見出し画像

リディア・ペヨヴィッチ/紅坂紫・訳「痛みを超えて」

anon press

◆作品紹介

死の淵に立つ「わたし」は医師から一粒の錠剤を渡される。それを飲み下すと、血に塗れた自分の身体を天井から見下ろしていた。痛みもかたちもない、穏やかな世界。そこからオブジェめいた肉体を眺めるとき、わたしたちはあらためて気づく。不安や恐怖、責任といった現実の諸問題は、肉体と世界のあいだで半自動的に生起する演算にすぎないということを。痛み。それは世界とのインターフェースである。世界と関わるためにわたしたちが支払い続けているものである。それを超えた先にはどのような風景が広がっているのだろうか、その時、わたしたちはどちらを選び取るのだろうか。ぜひ本作の行く末を見届けてみてほしい。(編・青山新)

この続きをみるには

この続き: 2,549文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
〈anon press〉ではビジネスとフィクションを接続することを目指し、SF作家・文筆家・エンジニア・研究者・デザイナー・アーティストといった多様な方々のテキストを配信していきます。マガジンを購読いただくと過去の記事を含むすべてのテキストをお読みいただけます。

未来を複数化するメディア〈anon press〉のマガジン。SFの周縁を拡張するような小説、未来に関するリサーチ、論考、座談会等のテキスト…

この記事が参加している募集

眠れない夜に

SF小説が好き

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!