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平大典「永遠に落ちる」

◆作品紹介

 白黒二値バイナリ化した一対の蝶と蛾が、東京TOKIOの中心に穿たれた奈落に終点を夢見て、山梨から上京ジョーキョーしてやってくる。かつては終わりなき環状線とそのダイヤに囲われていた新宿シンジュクの果てに、終わりはあるのか。時空間にピリオドがあるとすれば、それは丸なのか、それとも点なのか──明滅する思考実験の果てに紡ぎ出された横糸に、ルビ芸の縦糸が交錯する幻想小説。(編・永良新)

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5,385字
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