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松葉で堆肥は作れるのか?実験開始ですぞよ

 今年も夏の葉刈りで松葉が大量に出ました。
 昔、我家ではこの松葉を乾燥させてお風呂の焚付として使っていましたけど、今はただの廃棄物です。これらを有効活用するにはどうしたらいいか?

 そりゃあもう、堆肥にすりゃあいいんじゃ?www
 でも、松葉は堆肥には向かない。腐葉土を作るときにも針葉樹は入れちゃダメって言われてませんでしたっけ?去年までは全部捨ててたよ。

 ネットでざっと拾ってみたところ、「山で完熟した松葉はいい堆肥になるらしい」という情報もあるにはありますが、やはり否定的な意見が圧倒的多数を占めています。
 松の葉が堆肥に向かないと言われている主な理由は以下のとおりです。

  1. 油分(ヤニ)が多く、発酵しにくい

  2. 炭素率が高くて分解に時間がかかる

  3. ポリフェノールが多く含まれていて作物の発芽を抑制する

  4. 松葉で作った堆肥は酸性度が高くなる

 松葉は油分が多くて発酵しにくい。だからほかの葉と混ぜちゃいけない?ワハハ、それこそ望むところ。相手にとって不足はありませんぞ。炭素率が高くて分解に時間がかかるということは、完熟堆肥にして畑に漉き込めばパーク堆肥や籾殻堆肥のように土質改善に有効だってことです。ポリフェノールについては、まことしやかに言われているだけであまり信憑性がありませんね。もし含まれているとしても、コーヒー粕と同じで発酵させれば無問題でしょう。松葉で作った堆肥は酸性度が高くなる?それならそれを好む野菜に施せばいいわけで、ジャガイモにはもってこいですぞよ。

 うん、これはしっかり完熟させればいい堆肥になる可能性があるな。(^^)

 ちなみにAIに松葉を原料とした堆肥のメリットとデメリットについて聞いてみたら次のような回答がありました。

松葉を原料とした堆肥のメリットとデメリットについてお答えします。

松葉堆肥のメリットは以下のとおりです。
松の木の根覆いとして使用すると、水分や栄養を与えるだけでなく、酸性を好む植物にも適しています。
他の素材と混ぜて発酵させると、有機質や肥料分を増やすことができます。
病害虫の発生を抑える効果があります。
松葉は熱を発生させるので、病原菌の繁殖を防ぎます。

松葉堆肥のデメリットは以下のとおりです。
分解されにくいので、一般的な落ち葉堆肥に比べて時間がかかります。
酸性が強いので、酸性を嫌う植物には不向きです。
未熟な堆肥を使うと植物に害がある可能性があります。
発酵中に発生する熱やガスで根を傷めたり、土壌中の窒素を奪ったりすることがあります。


以上が、松葉堆肥のメリットとデメリットです。参考になれば幸いです。

 とりあえず、数少ない先行事例を見つけましたので貼っときます。

 こちらでは腐熟効果の高い石灰窒素を使って堆肥化。ブランド化を進めておられます。

「松葉の堆肥づくり事業実行委員会」

 こちらはNPOと福岡市が共働で取り組まれた事例です。


 さあ。というわけでいよいよ作業開始。今回は春から使っていない堆肥枠の中で、いつものように米ぬかをベースに使って発酵させてみます。

まずは松の葉に加水して湿らせるんだけど、撥水性抜群。これは最初から強敵の予感。www
そこへ米ぬかをふりまいて、よくまぶして積んで行きます。
松葉7割、他の常緑樹の葉、夏草などが3割。暗渠パイプで通気性も確保しました。


 さあ、これでどうなる?もしダメだったら次の手を考えるのみ。www


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