夏草を畑で簡単堆肥化 やってみた
私は刈った草を堆肥枠の中に積んで草堆肥を作っています。
堆肥枠は切り返しが楽で、大量の材料の好気発酵を進めるには管理面で大変優れた道具です。先人の知恵はすばらしい。
でもね。今年の夏は暑い!www
この暑い中、わざわざ堆肥枠で堆肥にする作業をしなくても、草や落ち葉は畝間に積んで寝かせておけばいずれ自然に分解されていくのです。
土を掘って埋めることもしてみましたが、土が好気発酵による分解を妨げますので、かえって埋めない方がよさげな感じです。
でも、野積みにして自然分解を待つこれらの方法だと、硬い茎などが分解されるのに数ヶ月くらいは時間がかかるし、どうしても未分解のものが残るんですよね。ま、草マルチとして使うつもりなら、それはそれでいいんですけど。(^^;)
なぜ野積みだと分解に時間がかかるのか?その原因は次のようなことではないでしょうか。
窒素不足
特に炭素率の高い有機物は分解されるのに多くの窒素分を必要とします。ですから周囲にあまり窒素分がない環境で分解するとなると、かなり時間がかかるわけです。
植物の乾燥による硬化
植物は刈り取られるとすぐに乾燥ストレスを感知して、細胞壁の代謝モードを急激に変えて硬化などの構造変化を起こします。刈った草を地表に置くとそのまま乾燥が進んで、やがて硬くて茶色い枯れ草になってしまうのですが、こうなると分解スピードはうんと落ちてしまいます。また、微生物の活動に水分は必要不可欠ですから、乾燥すると分解は進みません。
紫外線
紫外線は微生物の発生を抑制します。このことにあまりみなさん言及されませんが、紫外線の殺菌効果は我々が思っている以上に強烈です。だから、野積みした有機物の場合、光の届かない内部は発酵が進むけど、表面はなかなか進まないということが起こります。
それじゃあ、ひと手間加えて微生物の分解を助けてやればいいんじゃないでしょうか。ちょっとやってみましょう。(^^)
ま、たったこれだけの手間なんですけど、堆肥枠の中でやることと全く同じことをしているんだから、これで発酵しないわけがありませんよね。
如何でしょう?あとは2~3日に一度加水してよく混ぜるだけで、そのうち色がこげ茶っぽくなったら、もう畑へ漉き込んでも大丈夫です。
畑に野積みして何ヶ月も分解を待ってなどいられない。
だけど、堆肥枠を作るのもちょっとね、とおっしゃるそこのあなた。
これ、やってみませんか?
ものすごく簡単ですぞ。(^^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?