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春の野草で草堆肥を積む 第一弾

 先日、日毎に伸びる畑周辺の野草を刈って、今年の草堆肥の仕込み第一弾を行いました。

 今回材料にしたのは、ハコベやホトケノザ、スギナ、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ、トクサ、ドクダミなど。
 世間ではこれらをひっくるめて雑草と呼びますが、「雑草という名の草はない by 昭和天皇」という名言を知っていながら、彼らを雑草と呼ぶのは如何なものかと反省して、これまでの「雑草堆肥」という呼び方をあらため、これからは「草堆肥」と呼ばせていただきます。エッヘン。(^^)

 さて、これらの野草はどれも生命力旺盛な植物ばかりですが、繊維が柔らかくて、炭素率が低いのが特徴です。これらを堆肥にしても土中ですぐに分解されて消えてしまうので、土質改善効果はあまり期待できないかもしれません。
 でも、特にスギナやトクサにはケイ素がたくさん含まれていますので、堆肥にすると畑の作物には大変よいと考えられますし、ひと手間加えれば有効な資源となる大量なる草をゴミにするのはあまりにもったいないので、セッセと積んでみた次第です。(^^)

これでもかと生えるヨモギの大群。ホントはもう少し大きくなってからの方がいいかな。(^^;)
畑の周囲のスギナの群生。実はケイ素の含有量がダントツで多いのでいい堆肥になります。
猛威を振るうカラスノエンドウとトクサの最恐コンビ。www

 私の草堆肥の作り方は、例によって刈ってきた草を短く刻んで米ぬかをふりかけては加水して、できるだけふんわりと堆肥枠に積んでいくだけ。これを養生用のビニルシートで包んで作業終了です。
 以前は油かすなども振りかけていましたが、今回はそれもなし。発酵の起爆剤としては米ぬかだけで充分です。
 これまで幾度となく作っているうちに作り方が少しずつシンプルになってきましたけど、堆肥枠にすでに大量にくっついているであろう納豆菌がいい仕事をしてくれるはずです。(^^)

堆肥枠の底まで空気が循環するように暗渠パイプとメッシュのかごで工夫してみました。
堆肥枠に接する部分と底は発酵が遅いので、できるだけ空気を通わせたいのです。
雨水の流入防止と保温、紫外線除けにビニルシートをかけて作業終了。

 というわけで、今回3日がかりで積んだ野草はざっとLサイズのガーデンコンテナ6杯分。軽トラの荷台に満載です。
 堆肥とはよく言ったもので、堆肥の「堆」は「うずたかく」ですから、しっかり発酵させるためには、ある程度の量を積むことが大切なんですよね。


 あと気を付けなければならないことは、

  • 好気発酵なのでできるだけ効率よく空気に触れさせること。

  • 紫外線に弱い糸状菌を直射日光に当てないこと。

  • 雨水の流入を防いで、適切な湿度と温度を保つこと。

くらいでしょうか。

 さあ、これで明日には内部温度が上がり出すといいな。

蛇足
 スギナやドクダミの根、各種雑草の種は、私がやっているような方法で発酵温度が60℃を超えるとほぼ不活性化しますが、そこまで温度を上げないのであれば、材料に混入させない方が無難です。畑がこれらの雑草だらけになること間違いなしですので。(^^;)



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