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四川憧憬

家のすぐ近くにある四川料理屋さんが大好きで、夫婦で週に一度は行く。

お店は商店街から1本裏手の静かな通りにあって、構えはごく普通の「町の中華屋さん」。

そこにいるのは最高に美味くて辛くてシビれる料理を出す穏やかなおじさんと
日本語分からないのに一生懸命接客してくれる可愛い奥さん。
それから笑顔の懐っこい、お喋り上手で日中バイリンガルのおかあさん。

飛び交う中国語もまた、心地よく。

手土産にいつも冷凍した水餃子。
時には店先で育てたゴーヤをくれたりもして。

中国の下町ってこんな感じなのかなと、勝手に思ったりする。

家から徒歩3分で美味しい本格四川は味わえるけれど
そしてそれはとても幸福なことだけれども

あの料理が、あの人達が生まれた場所ならば

飛行機で6時間かけてでも、行ってみたいって思うんだ。

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