好きだけどできない ~着物と英語とロードバイク~

noteは公募目的で唐突に始めたため、自分について書いた記事がほとんど無かった。
今日は自己紹介がてら、趣味について書いてみようと思う。

タイトルにあげたのが現在の私の趣味3本柱だ。
週末は着物を着たいし、英語を話す機会を持ちたいし、ロードバイクで山を走ったりも好きだ。
趣味なんだから、それで良い。それで完結して良い。
「楽しい!」がそこにあれば良いはずなのに、趣味に向かい合う時、私は少し苦しい気持ちも湧く。
なぜならばそこに「好きなのにできるようになってない」という現実があるからだ。

着物は月1とはいえ3~4年習っているが、未だに半幅帯しか巻けない。半襟も自分で付けられない。母の教室に通ってるので甘えがあるのを加味しても亀もビックリの習得速度である。

英語は「勉強したい」という気持ちを持ち続けて15年は経っていると思うが、ペラペラと話せない。言いたいことはある程度言えるけど、リスニングがまるでダメなので会話にならないのだ。

ロードバイクも始めて3年目になるが、自分のバイクの手入れができない。手入れどころか、実はタイヤのチューブに空気を入れることもろくすっぽできない。

どれもこれもかけた時間やお金の割に身になっていないことに苦しさを感じるのだ。

「好き」と「できる」

この「好きだけど、ある程度時間もかけてるけど、できない」ということについて、夫から
「本当はどれもこれも大して好きじゃないんだ。好きで本当にできるようになりたいならば、とっくにできるようになっている」
と言われ、大変に傷ついた。
傷つき、そして考えた。
「好き」と「できる」は本当に繋がっていることなのか?

夫の言葉に傷ついたのは、やってもできない能力の低さではなく自分の「好き」という気持ちを否定されたからだ。
「好き」に嘘はない。
しかし自分でも「できない」ことが苦しいのは本当。
苦しみがある時、それを解消するのは考え方の転換だ。この1点突破と言っても良いと思っている。
この苦しさの解消に向け、私は次のような考え方をしてみた。

「好き」って、もっと細かい

例えば「着物が好きだから、着れるようになりたい」という漠然とした思いがあるとする。
しかし着物と一口に言ってもフォーマルもあればカジュアルもあり、茶道で着るような伝統的な着方もあれば洋装を混ぜるような着方もある。洋服と同じだ。「ファッションが好き」と言ったって、きれいめ、ナチュラル、ゴスロリ、全部好き!全部着こなせる!!という人は稀であろう。

それに当てはめて言えば、私が好きで着たい着物はカジュアルな綿や紬の着物だ。茶道に興味はないし、結婚式で着るようなフォーマルな着物を頻繁に着たいとは思っていない。私が好きで、興味があるのは「着物で日常生活を送ること」だ。
であれば、半幅帯が巻ければ充分である。好きなことはちゃんとできているのだ。
同様に、英語で好きなのは色んな国の人と話すこと。私はペラペラとネイティブのようには話せないが外国人の友達はいてコミュニケーションをどーにかこーにか取っているし、どーにかこーにか感を楽しんでもいる。
ロードバイクはもう、乗るのは好きだけど整備やカスタムは興味が湧かない。「乗って、走れる」だけで良いのだ。

「今」はこれで良い

大切だと感じるのは「全てを愛さなくてはいけない」という思い込みを捨てることだ。好きならばどんな着物も一人で着れるはず、好きならばもっと英語で流暢に話せるはず、好きならば愛車の整備もしたくなるはず。そんな思い込みを捨てること。
そしてとにかく「好き」について細分化し、自分をよく知り、わざわざできていないことに目を向けて、自分を責めないこと。
夫の言葉は極論過ぎたが、やっぱり「好きなことは、できるようになる」のだと思う。でもその深さや方向は色々で、むしろ「色々である」ことの方が当たり前なのであり、何かについて全てをできる人と比べて落ち込む必要はない。その人は全てに興味があったし、私は一部にしか興味がない。それだけのことだ。

「今」そこにしか興味がないのなら、それで良い。「今」の「興味・好き」を満たし続けていれば自然と次への興味が湧くのではないかと思う。
現にようやっと私は名古屋帯を結ぶことに興味を持ち始めているのだ。半幅帯を4年巻いてたら、名古屋帯に興味が湧いた。私はそういうタイミングだったのだ。
そう考えれば、できないことを自分で責める必要など何もない。
必要なのは、今の自分の「好き」を見極めることだけだ。何をするにしても、そこにフォーカスしていきたい。

というわけで、趣味についてツラツラと書いたけれど、もちろん書くことも大好きなので、今後も自分の「好き」従ってnoteに書いていこうと思ってます。


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