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「この人について行きたい」と思うこと

今朝は軽めに朝ごはんが食べたくて、久しぶりに訪れたカフェ。
レジのお姉さんに、「こんにちは」と言われたので、反射的に「こんにちは」と返して、
「シュガードーナツと、ホットのラテ下さい」と言うと、
「ずっと来て下さってたんですね」と言われて、初めてお姉さんの顔を見た。

5年ほど前に、ここの会社の別の店舗に通っていて、そこのお店のマネージャーをされていた、大好きなお姉さんだった。
「覚えてて下さったんですね」
思わぬ再会にとても嬉しくなって、心が温かくなった。マスクをしていたのに関わらず、時間が相当経っているに関わらず、覚えてて下さったのがとても嬉しくて。ついついブログまで書く始末。

長年接客業に携わってはいたけれど、確かに常連だったお客さんの顔は今も覚えている。わたしは特に接客には煩いタイプと自負しているが、こうやって些細な一言でも、ファンになって通いたくなる。そんな店員さんに出逢うことがある。接客の善し悪しは、受け取る側の感性の問題であるから、上手い下手では言い表せないが、やはり居心地の良い空間を作ってくれるお店がいいなぁと思う。

例えばお洋服を買いに行ったお店でも、好みの接客をしてくれる人に出逢ったら、わたしはその人からしか買い物をしない。私好みのスタイリングをわかってくれる人に出逢ったら、その人が異動になってもついていくタイプだ。接客だけに拘るわけではなく、もちろん全ての人間関係に当てはまる事だが、「この人、好き」って思ってもらえるような人間でありたいと思う。

お気に入りのお店の店員さんというのは、絶妙な距離感の他人である。友達でもなく、同僚でもない。それでもわたしをわかってくれる。安心感がある。いつ行っても、welcomeな姿勢で接してくれると、とても気持ちが良い。日々過ごしている中で、疲れてホッとしたい時、少し寂しくて誰かに側にいて欲しい時、そんな時に顔を見に行くと、元気がもらえる。1人じゃない心強さがある。たった少し、ひとこと言葉を交わしただけで、わたしが幸せな気持ちになってるなんて、きっとお姉さんはわからないだろうけれど。それで良いのだ。

お姉さんがこの店にいるなら、またここに来よう。
カウンター席でパンが焼かれるのを眺めながら、ラテを片手にバターの香りにうっとりする昼下がり。

Anne

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