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てつねこ

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「我々はどこから来てどこに行くのか?」 この問いに対する答えは、とっくに出ている。 〜生命教・人工人格・自発的絶滅・「家事」と「生業」〜
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#生命

人間の終わり

人間の終わり


【自発的絶滅】つらつらと考えてみると、自らが作り上げた人工人格に文明を譲渡したのちに自発的絶滅を果たすことが、現生人類の「生物種としての天寿」の全うなのだ。ただし、自発的絶滅は集団自殺ではない。自発的な繁殖放棄である。言い換えるなら、人類は、自発的絶滅よって初めて、利己的な遺伝子に対する全面勝利(R. Darkinsの夢)を実現する。

「但し…」と思う。天寿を全うできない個人がいくらでもいるよ

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「芸術とは何か?」には答えがある

人間は、いつの時代のどの場所でも、所謂「芸術」と呼ばれるものの創作や制作に(無闇に)勤しんできた。何の得にもならないし、時に、穀潰しの汚名を着せられながら、しかし、労力を弛まず、財力を惜しまず。

当然、「全人類的疑問」が生じる。「人間にとって芸術とは何ぞや?」と。その答えはすでに出ている。『人間の終わり』の読者諸君にはもう答えの察しがついているはずだ。

勿体ぶるのは嫌いなので、トットと答えを言

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生き物はうっかり一人勝ちを目指しがち

生物個体や生物種は一人勝ちを目指す。だが、現実に一人勝ちを実現出来た生物個体や生物種はいない(だからこそ、今、多くの生物個体や生物種が存在している)。そもそも、或る生物個体や生物種の一人勝ちが実現するとき、生命現象そのものが滅びる。

ということを「知らない」ので、生物は無邪気に一人勝ちを目指し続け、それを繁栄と錯覚する。生物の文脈では、絶対的繁栄は自滅の別名。

特に、中途半端に高度化した知性現

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