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歩く瞑想のやり方 ルアンポー・インタワイ師

歩く瞑想のやり方です

アチャン・マン師*が勧めためた正しいやり方は

どのように行うのでしょうか?

まず歩く道はきれいな道である事です

石や木があれば

それを先に取り除いておき

つまずかない様にきれいにしておきましょう


道をきれいにする
石などを取り除く

歩く距離は大体19歩ぐらいにしておきます

短くても15歩ぐらいが良いのです

長くても30歩ぐらいにしておきます

歩く瞑想を始める時には

木の端や石などが無いように

道を気を付けて調べます

その後

歩く道のどちらかの端向かって歩きます

いずれかの端まで行きましたら

立ちつつ両手を胸の前に合わ

先生方にワイ(手を合わせる)しましょう

プットー・タンモー・サンコー*

プットー・タンモー・サンコー

プットー・タンモー・サンコー

と3回念じます

そして次には慈悲を念じます

私は幸せでありますように

他の人々が幸せでありますように

他の人々、動物、精霊達が幸せでありますように

これらの三つの生命が幸せを受取れますように

慈悲の心を広げる事は

私達が誰にとっても害にならないことなのです

そして次に

手を胸から下し

右手を左手の上に重ねるようにしてお腹の下の

あたりに置きます

右手は内側に

左手を外側に重ねます

右手を内側に左手を外側にお腹下の辺りで組む

簡単に言うのならば

座る瞑想の時と同じようにするのです

それから歩き始めます

右足を出して「プッ」

左足を出して「トー」

しかしゆっくり歩く必要はありません

ゆっくり歩いてはいけないのです

いつも歩いているように

普通に歩くのです

歩く瞑想をすると

”姿勢が変わる”ということを

知るようになります

私達の心はとても速く働いているのです

ですから歩く時には

「プッ・トー」

「プッ・トー」と

右足を出しては「プッ」

左足を出しては「トー」

そして端まで到達したのならば

右回りか

左回りかで回ります

ルアンプー・マン師は

この点は厳しくありませんでした

しかし大体は

右回りに回ることが多いものです

回ったのならば

再び右足を出して「プッ」

左足を出して「トー」

と普通に歩いていくのです

ふたたび端の方にたどり着いたならば

また右回りに回るのです

しかし

ルアンプー・マン師、ルアンプー・ラー師は

歩く瞑想の時には

”手を後ろで組まないこと”

と指導されました

手を後ろで組むのは

まるでギャングの様だからです

敬意が欠けてしまうのです

また

腕をぶらぶらと振る事も止めます

それはあたかも

修習ではなく

普通に歩いているようだからです

あるいは

腕を前に組むこともしません

あたかも心の中に苦があるようだからです

ですから

ルアンポーが言ったように

お腹の下あたりで手を組みます

仏像の姿勢です

歩く瞑想の間に

敬意を示しているのです

これがルアプー・マン師の

歩く瞑想のやり方なのです

*プットー(ブッダ)、タンモー(ダンマ)、サンコー(サンガ)

*アチャン・マン師

ルアンプー・マン師(1870-1949)


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