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苦が幸せに変わる時 ルアンポー・ロンゴット師

*ルアンポー・ロンゴット師は エイズ患者を受け入れるお寺として有名なプラバート・ナンプ寺の住職をされているお坊様です

みなさんこんにちは

多くの人が心に苦しみを持っています

心の苦しみ

体の苦しみですね

それは外側のことであれ

内側のことであれ

いろいろなことがあります

毎日、苦が生じているのですね

毎日毎日、同じようなものなのです

そして 多くの人は苦から逃れたい

と思っています

苦というものは 終わったり、滅したり

弱くなったりするものです

ある人にとって「苦は楽でもある」

と考える人もいます

どうやっているのでしょうか

しかしそういう人も

中にはいるのです

「ルアンポーには苦がありますか?」

という問いかけには

ルアンポーはこのように答えたいと思います

「まだ、苦はありますよ、しかし大きくはありません」と

ルアンポーの苦が大きくないのは

幸せを自分で作り出すことが出来るからです

ある一瞬であっても
ある場所でも
ふと目にした光景でも

自分自身に向けて幸せを作る方法があるからなのです

しかしこの幸せも、苦から来ているのですよ

苦であることを

もしも

サティをもって捉えることが出来たならば

心に生じるものに気づきを間に合わせることが出来るのならば

それは学びの対象になり

訓練の対象になるのです

この生きていることの試験であるのです

ですから

もしも私たちが苦という対象から

学び、知ることが出来るのならば

その試験に合格した

ということなのです

そうすると

私たちはそこから幸せを得ることになるのです

幸せが生じる なぜならば 苦が滅するから

なのです

幸せが生じる なぜならば 
次の苦を避けることが出来るからなのです

ですから

ある一瞬であっても
ある場所でも
ふと目にした光景であっても

ルアンポーは サティを持ち 身体を十分に感じ

自分の心を観察し 真実を理解し それを認め

最後には 手放すのです

すると 心は執着しない 

飾り立てられ無くなるのです

この幸せは 誰であっても

自分自身に向けて作り出すことが出来るのです

ですから ルアンポーは

毎日幸せで、苦は大変少ないのです

なぜならば、私たちはサティを身体に十分持ち

苦が生じようとしている時に

もう既に 苦は生じなくなっているのです

しかし、以前に集めてきた苦というものは

心の中から 苦を私たちに送り続けてくるものです

少しづつ 割り込んでくるものなのです

しかし その苦も徐々に軽くなっていくものなのです

例えば

私たちが誰かに、大変に激怒している時

その人に何年もの長い間
危害を加えて続けてきたとしても

この怒りというものは消えないものです

顔が見えれば
その人に悪行為を働いてしまいたくなるのです

文句を言いたくなり

叩きたくなってしまったり

殺してしまいたいと思ったりも

するのです

しかしこのように

私たちが考えることや感情は

普通のことです

怒りというものは

苦の一つであることは間違いありません

長い間集めてきた苦なのですね

しかし、この怒りというものは

私たちが心に割り込むことによって

小さくすることが出来るのです

それは

誰かに怒りを向けてしまう時には

仏陀が教えてくださったやり方で

慈悲の心を広げて

よく観察してみるのです

「互いに敵意を持ち合いませんように」

「互いに危害を加え合いませんように」と

このようにすることで

苦というものは 

徐々に小さくなっていくのです

本当の最後には

ある日

苦しんでいた

苦から心が解脱したという

特別な幸福が生じるのです

そして

仏陀が教えてくださった

許すということ が解るのです

苦というものが 幸せに入れ替わる

ということなのです

このことは本当は私たちにも

出来ることなのです

しかし

決意をもって 行わなければならないことなのです

苦というものは

まだ生じてくるものですが

サティを保ち

生じるものは滅すると観えているならば

私たちは苦にはならないのです

苦というものは

煩悩を拾い集めて

生じるものです

タンハー(渇愛)が 

私たちの記憶に残っているうちは

サティをもって観ていくのです

すると

それら観えているものには

「わたし」というものは本質的には無いのであると

知っていくのです

そしてわたしたちは

許しを与え、許し合うことで

手放していくことが出来るのです

これが

敵意をもって危害を加えようとして苦であったものが

慈悲を与え合うことに変わるのです

愛し合い、心を高めることが出来るのです

すると私たちに必ず訪れるものは

幸せであるのです


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