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【仮病の21卒、筆を執る】新卒7カ月目のもやもや

本日、「調整休暇」を取得しました。最後に取ったのは7月。

調整休暇とは、会社に「おなかが痛いです」と言ってお休みをもらい、代わりに気持ちを書き出してメンタルを整える日です。つまり仮病の日。

図らずも、今回は本当にお腹が痛かった。本当に身体が重かった。5:30のアラームを聞いて、このままどっか違う惑星に連れてってほしいと思った。

…いや、もっと現実的に、退職代行サービスっていくらくらい?どんな料金形態なんだろ?とボケた頭で考えてた。

身体がずっしり重くて、無気力。せっかく休みを取ったのに、何かをしようという気になれない。むしろ罪悪感で心拍数が上がっている。

今の気持ちを書き出したいという意欲はギリギリあるようなので、ミスドでコーヒー片手にモヤモヤを吐き出します。ほんとうなら隣の席で楽しそうに会話してるおばちゃんたちに混じりたいんだけれど、それはまたの機会に…

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どうやら問題は私の中にあるみたいだった。

マイクロマネジメントが過ぎる運動会好きで昭和の風漂うこの会社に問題があるのだと、ずっと愚痴をこぼしてきた。こんな異常性が蔓延る企業を選んでしまった自分を嘲笑っていた。

会社を責めることで、自分の中の課題からできるだけ目を逸らしてきた。別に目を逸らしたっていいんだ、ほんとうは。目を逸らさなきゃやってけないクソみたいなことが、この世の中にはたくさんある。

でもあんまりにも身動きが取れない時、誰かを責めても気持ちが晴れない時、結局は自分との対話を避けて通れない。

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私は人から嫌われることを極端に恐れている。
それは誰だって人に嫌われたくないけれど、私はその不安が人一倍強いのかもしれないと気づいた。

その恐怖があんまりにも強くて、行動のモチベーションが「どうしたら相手を嫌な気持ちにさせないか」「どうしたら怒られないか」という相手主体になってしまっている。

今の仕事をするなかで、「私が」やりたいことをしている感覚が全く持てない。
今朝起きて思った。退勤後の21:30まで、楽しみと思えることがひとつもない。たった一つもない。電車に乗ることも、ミーティングに参加することも、資料を作成することも、全部「怒られないため」にやっている。
そんなの生活を一日13時間、週5もしていれば、疲弊するに決まってるじゃんなぁ…。

半年前の自分が読んだら、好きなことをやれてないなんて、馬鹿みたい、嫌なら辞めればいいじゃない〜と偉そうに叱咤するだろうな。

でも、「そう単純じゃないんだよ」と、脳みそがドロドロに溶けきった半年後の私が無気力に投げ捨てるのが聞こえる。

仕事自体は楽しいはずなんだ。日々新しいことを勉強しながら、ひとつの作品を作り上げていくというのは、自分に向いていると思う。大好きな文字に携われるのも魅力のひとつだ。…そんな楽しいはずのことが全部、プレッシャーによって苦痛になっている。

頑張りなさい、努力をしなさい、甘えるな、もっと追い込みなさい、辛いことを楽しみなさい。そんな清貧主義的な言説に辟易している。カラフルな絵を黒いマジックでぐちゃぐちゃに塗りつぶされるような、台無し感。

こんな会社にこそ、問題があるのだ。くそくらえだ。と思ってきたけれど、最近周りの社員を見ていて、なんだかみんな上手く立ち回っているなということに気づいてしまった。

私はどうやら、ひとつひとつ真摯に受け止めて傷ついたりモヤモヤしたり自分を律したりしてしまっている。「くそくらえだ」と思っているくせに、私に向けられた言葉を相手も想像していなかっただろうくらい120%の吸収力で吸い込んで咀嚼し、ちゃんとダメージを受けている。

センシティブだ、メンタルが弱い、などと言われるのさえ恐れ、へっちゃらな顔しているけれど、そんなはずがない。へっちゃらじゃないのに無理して笑うから余計に苦しい。本当の自分の感情を抑えまくっているから辛い。でもいったいどこの誰に向けて出せばいいんだ。会社とプライベートをがっちり分けたがるうちの会社で、相談内容やチャット内容が勝手に他者に共有されてしまううちの会社で、いったい誰を信じて話せばいいのかわからない。

場の空気や人の感情の機微を必要以上に読み取ってしまう人は、HSPや繊細さんと呼ばれている。私もその傾向があるのかもしれない。あるいはこの社会がHSPを醸成しているのかもしれない。HSPは先天的に生まれ持った傾向であると同時に、鬱などと同じ社会が産みだした性質なのだろうと思う。

問題は私がどの会社に属しているかではなく、私自身の繊細さであり、結局どこに逃れても影のようにくっついてくるのだろう。

「嫌われるのが怖い」という最大の恐怖に向き合わない限りはきっと。

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