Anju

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最近の記事

しんどい

    • それでも、かなしい。

      できるだけ、前向きに、人に優しく生きていきたい、と思う。 いろいろな記事や本を読み、わたしはなんて恵まれているのか、と思う。誰かのために自分を捧げなければ、と思う。 それでも、ヘッドフォンを強く押し当てた耳に届く微かな怒鳴り声、叩かれるかもしれないと言う不安、そして渦中にいる人のそうならざるを得ない心情に触れて、わたしが今いる状況こそが、世界で一番悲しくて辛いことのように思える。 人に優しくなんてできない。他人を労ることなんてできっこない。自分を守るので必死だ。 かな

      • 新年あけましておめでとうございます

        みなさま、新年あけましておめでとうございます。 今年の抱負は「正面から向き合い、けりをつける」です。 2022年は苦しい年で、自分のやるべきこと、やらないといけないこと、やりたいことなどけりがつかずに終わったものが多かった年でした。 2023年は中途半端な自分から抜け出し、やると決めたことはやり切る。苦しみをそのまま持たずに、むしろ楽しんでやり切れるような自分になりたいと思っています。

        • 茶色のリボン

          ひさびさに胸が高鳴った。 大学へ行く途中、原付で近くの女子高の前を通っていた。 突然ある光景が目に入り、私は思わず「あっ!」と叫びたくなった。 女の子2人組が、綺麗に束ねたポニーテールにお揃いの茶色いリボンをつけていた。 これが赤、とか黄色のリボンだったら何も思わず通り過ぎただろう。 しかし茶色のリボンというのがなんとも2人の親密さを醸し出しているようで、その場で思わず悶えそうになった。 ただの仲良しアピールなら、目立つものにするのではないか。しかし彼女たちは、あえ

        しんどい

          「授乳」村田沙耶香

          表題作の他に、「御伽の部屋」に魅了されました、、、 大学生の「あたし」と同じく大学生の「要二」との間で繰り広げられる奇妙な「おままごと」 「要二」に与えられそれを受容するだけのその空間こそが「あたし」にとって唯一息ができる場所だった。その与え、与えられの関係は馬鹿げているようでとても甘美的に感じられた。 次第に「あたし」はおままごとでの「要二」の立ち回りに満足できなくなり、最後には自分の中に私の要求を全て満たしてくれる「僕」をつくりだす。 ——————————————

          「授乳」村田沙耶香

          「お母さん、ここにいたのね。」

          今日とても不思議な体験をして誰かに共有したくてたまらなかったのですが、なんせ誰かに話すと気まずくなってしまいそうな話だったのでここに記しておこうと思います。 今日、夜中に妹が鼻が詰まったというので顔のマッサージをしていました。 手元灯のみをつけた薄暗い部屋の中で、目をつむった妹の顔を見ていると不意に懐かしさが込み上げてきました。 「あ、これはお母さんの顔だ。」 私たちの母親は今から7年前に亡くなっています。しかし、幸せなことにその後ご縁に恵まれて、今は新しい家族と仲良

          「お母さん、ここにいたのね。」

          本はいいな〜。ベットに寝転がってても違う世界に行ける。今はジョンアーヴィングの「ひとりの体で」を読んでいます。

          本はいいな〜。ベットに寝転がってても違う世界に行ける。今はジョンアーヴィングの「ひとりの体で」を読んでいます。

          生きがいについて

          平凡大学生の分際でこんな大それたタイトルをつけてしまったことを最初に謝っておきます。すみません。 しかし、最近21歳の若造なりに「自分の生きがいとは何か」という問いに対してそれなりの答えのようなものが出てきたので記そうと思いました。 突然ですが、わたしには2歳の弟がいます。そしてその子は発達が他の同い年の子供さんより遅れており、いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる状態の子です。 グレーゾーンと言っても、いろいろなところで手のかかる子で、母親と父親だけでは育児が回らないため

          生きがいについて

          非効率を愛している

          「なんでもっと効率的に行動できないの」 人からよく言われることがある言葉。 わたしの行動は人からみると非効率的でイライラされることがある。それで人に迷惑をかけてしまうこともある。そして効率的に動くことができない自分に対して悲観的に思い、死にたくなる時がある。 でも、人生を100%効率的に生きたいかというとそうでもない。 出先で全く予測していなかった店に入るのも大好きだし、まずそもそもプランを立てず行動することが好きだ。 あと、非効率的な行動って、自分でも他人でもその

          非効率を愛している

          大好きなひと

          その人に会えたら死んでもいい。そう思える人がいる。 作家の西加奈子さんだ。 辛い時、悲しい時は必ず彼女の作品に逃げ込むし、ラジオやテレビなんかで彼女の口から言葉が出てくるとくらくらしてしまう。 本当に冗談抜きで彼女に直接会うことができたらわたしの人生は十分に実りあるものだったと思えるだろうと思っている。 この間、ふとなぜこれほどに彼女に惹かれるか考えてみた。 —その人の弱さを絶対に他の人の物差しで測ろうとしないからだ。 彼女の作品に触れるたび、自分の弱さは自分だけ

          大好きなひと

          「わたしってなにしてるんだろう」

          わたしには、19歳差の弟がいる。そりゃあもう可愛くて可愛くてたまらないのだけれど、急病や休園などで保育園に行けず丸一日お世話をする日が続くと虚しくなる時がある。 「わたしってなにしてるんだろう」 Instagramを開くと、旅行や留学と学生生活を謳歌している友人達。研究室に行くとと大学院進学のためにひたすら勉強をする友人達。 今わたしがやっていることといえば、毎日弟のおむつを変えたりご飯を食べさせたり、献立を考えたり、、、あれわたしって学生じゃないっけ? たしかに、自

          「わたしってなにしてるんだろう」