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anji hirata | 詩と言葉
2020年11月21日 13:35
迷いを あなたにほどいて欲しいと思ったあなたに 会えばほどけるだろうと思ったそして ふたりの上に雨が 音もなく 降り始めた雨は 泣きながら 降り始めた
2020年11月16日 17:14
足もとに眺める銀杏の葉混じる緑色は夏の想い触り混じる黄色は時の塗り替え汗を光らせた愛しい肌 今はコートを羽織り触れられぬ所へ物言わぬ木枯が届かぬところへ連れていった見上げて 遠く 瞬く星ひとつ
2020年11月4日 23:49
甘過ぎずに消えた儚いそれを想いでと匣に詰めたこの恋の後口は色濃く響きを滲ませてこの背に触れて歩ませる仰ぎ見るには麗しくこの手の中に愛おしく懐かしむにはまだはやいこの恋の後口は色濃く響きを滲ませてこの背を押して歩ませる