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anji hirata | 詩と言葉
2020年10月28日 18:02
ひんやりとした嘘だった乾いた枯れ葉を踏んだ時の音が こころのなかで したんだ沈黙を聴きながらわたしたちの夜は行先を失くしてしまったんだ
2020年10月17日 17:30
迎えにいく迎えにいく二人乗りで帰るしあわせまわした手の感触傘を並べて帰るしあわせ合わせる足の歩幅迎えにいく迎えにいくきみが帰ってくるというしあわせあの頃の愛の日々
2020年10月17日 17:29
ことばのあと瞳の奥は見えず唇の滲む違和感は何故でしょう手を振ったあと振り返るともう 駆け去っているのは何故でしょうさよならの予感の降る音はなんだか寂しくて階段の手すりにもたれて見上げる空は遠くなっていきました
2020年10月14日 17:39
帰るべきところからの帰りみちどこへ このままどこへ知らない目をした知ってる人と知ってる服を着た知らない人ことばはなかった街灯に照らされて揺れる枝の影がバイバイバイバイって手を振るから息ができない
2020年10月3日 14:23
とどきそこねるものは泪にも到達できずに
2020年10月3日 14:22
路地から横目に眺める表通り通り過ぎるのはあの日の二人あの日のふたりバスがゆくとおい会話とすれ違いに
2020年10月2日 18:11
あの日 僕らが立ち去ったテーブルで向かい合おう君が泪で笑ったあのテーブルで約束のとおりに誓いのとおりに君が抜いて差し出した時計の電池を握ってこのテーブルでそして僕は来ない君を今も待ち続けているこのテーブルで