ヤマちゃんとソーシャル:Anizine
ソーシャルメディアと現実の違いはどこにあるのか、をよく考えます。現実の知り合いとソーシャルメディアでやり取りするのは電話やLINEと同じことをしているのかもしれませんが、シリアに住むシリア人建築家や、実際に会ったことがない写真界の大先輩と互いに投稿を見ることができるのが Facebook や Twitter の面白さです。
このふたつは「面識はあるがあまり会えていない状況」など、重なり合っている部分もあるので一概には言えませんが、ソーシャルメディアのよさはやはり自分とは一生会わなかったはずの人と関わりが生まれるところでしょう。だからこそ距離感が重要になってきます。「たいして関係性がない人に暑苦しく絡む」というのはどこでも言われているマナーに反した行動ですが、その反対もあります。
関係があるときだけ反応する人です。たとえばサッカーが好きな人がいるとして、サッカーの話が出たときだけ反応する、自分の地元の話が出てきたときだけリアクションする、共通の知り合いの写真が出てきたときだけ「あれ、お前、ヤマちゃんと繋がってたんだっけ」とコメントする。それって悪いことでしょうか、と疑問を持つ人もいるのはわかります。みんな関係がある領域にだけ興味を持つのが普通だからです。しかし、ソーシャルメディアがなぜ「ソーシャル」なのかと言えば、出会うはずがなかった人と会う、自分では知ることができなかった世界を知るからです。パーティで友人とだけ話す人、他人の話を興味なさそうに聞いている人、を思い出します。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。