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年齢マウントスライス:Anizine

同年代の友人から、ある投稿のリンクが送られてきました。

「これ、面白いから読んでみて」

早速そのページを見てみると、20代前半の若者が1980年代に活躍したアーティストについて書いている投稿でした。その若者はアーティストの存在を知って衝撃を受けたようで、鼻息荒く新鮮な感動を伝えようとしている。それはいいんです。しかし私の友人がリンクを送ってきた意図が、彼の「表現の問題」であることはすぐにわかりました。

もし私たちが20代の頃にソーシャルメディアがあれば、このような失敗は防げたかもしれないと痛感するのです。10代や20代が満遍なくバカだと言っているのではなく、情報が与えられなかった時代があったのです。今なら年齢など関係なく、誰もがあらゆる分野の識者の発言を読むことができますし、運がよければ本人と直接のコンタクトがとれるかもしれません。

だのに、なぜ!

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。