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TVアニメより劇場アニメを見るべき理由

※毎週木曜日投稿のところ、1日遅れました。申し訳ありません。

近年、劇場アニメのクオリティが飛躍的に向上している気がする。

私は、ここ数年は年に30作品以上の劇場アニメを鑑賞するが、どの作品も予想の上をいくクオリティだった。

最近だと『ウマ娘』の劇場版が素晴らしかった。あれは、制作陣が本気で作っていると思う。

一方で、一時期は1クールで30作品以上視聴していたTVアニメは、ここ数年はあまり見なくなっている。もちろん、話題作や期待の新作は見るけれど、それでも1クールで10作品程度だ。

しかもその上、TVアニメの場合、作品のクオリティが予想を下回ることが多い。

また、導入が極めて重要であることから、第1話は凄いクオリティだけど、中盤で沈んでいくケースも多く見受けられる。

現在、実にたくさんのアニメ作品が制作されており、全作品を追いかけるのは事実上不可能になっている。であれば、可能な限り面白いアニメ作品を視聴した方がいい。

そうなったときに、劇場アニメは非常にいい選択肢だと言える。

本記事では、TVアニメより劇場アニメを見るべき理由を力説していこうと思う。

やっぱり映画館は最高だ

動画配信サイトの登場により、スマートフォンやパソコンでアニメを鑑賞するオタクが増えている。

テレビが放送できる画質はSDまでだが、スマホやパソコンであればHD以上の画質で視聴できる。

その上、月額500円から2,000円程度と安価なので、誰でもアニメライフを楽しめる時代になっている。

そんなこともあり、映画館1回の2,000円にケチる人が増えている。

私が思うに、アニメ作品は可能な限り映画館で鑑賞すべきだと思う。

あれだけの大スクリーンで、立派な音響システムでアニメを楽しめるのだから、これは実に素晴らしい贅沢である。

それを僅か2,000円(ムビチケは大体1,500円)で楽しめるのだから、絶対に映画館で鑑賞した方がいい。

それこそ2024年に公開された『ウマ娘』の映画は、映画館で視聴する必要がある。画角や構図が映画館仕様になっているからだ。その上、映画館ならではの音響演出も採用されている。

多分、スマホの小さい画面で『ウマ娘』を視聴しても、そんなに迫力がないと思う。

アグネスタキオンが魅せる狂気は、絶対に映画館で見るべきだ。

劇場アニメは意欲的な作品が多い

TVアニメの収入源は、主にキャラクタービジネスなどの二次収入である。

だから、TVアニメは可能な限り多くの人に視聴してもらう必要があるし。キャラクタービジネスを考慮して作品を作っていかなければならない。

そのため、『五等分の花嫁』のような、ストーリーがふわふわしてるけどキャラクターが可愛い作品が多く放送される。

一方で劇場アニメは、興行収入が第一の収入源になる。TVアニメと同様に、多くの人に視聴してもらった方がいいが、キャラクタービジネスを強く考慮する必要はない。おもしろい作品を作れれば、ある程度ビジネスは成り立つ。

また、お金を払って映画館でアニメを鑑賞する人は、それなりにリテラシーがあるので、難しい作品を作っても特に心配がいらない。

その結果として、TVアニメよりも劇場アニメの方が意欲的な作品が多いように思う。

当然、TVアニメを含めた大衆アニメは、一部の意欲的な作品からアイデアやインスピレーションを得る。

つまり、アニメ業界の未来は劇場アニメに眠っているのである。

明らかに制作予算が増えている

年々、TVアニメのクオリティが落ちているように感じられる一方で(特にラノベ原作)、劇場アニメのクオリティは明らかに高くなっている。

それは「技術力の向上」というより、制作予算が増えていることが大きいのではないだろうか。

その理由として考えられるのが、やはりNetflixなどの動画配信サイトだ。

TVアニメに比べて、劇場アニメの方がブランドを作りやすい。その典型例が新海誠監督、細田守監督、スタジオジブリだ。

ブランド力が強くなると、新作が上映されるたびに、過去作の視聴回数が増えていく。それは、複利のように積み重なり、いずれは莫大な利益をもたらすようになる。

それを見込んだNetflixやAmazonなどの企業が、日本の劇場アニメに予算を投下しているのは、大いに考えられる。

劇場アニメは知的でユーモラス

先ほども述べた通り、劇場アニメは意欲的な作品が多い。

その分、得られるものも多い。

メッセージ性が強いし、意欲的な表現からインスピレーションが得られることもある。

あの萌え要素全開な『ウマ娘』すら、劇場アニメになった途端に、知的好奇心をくすぐられる作品に昇華した。

僕の体感的に、劇場アニメの7割以上で、知的好奇心を刺激される。最近は、アートアニメーションやインディーズ作品と、大衆アニメ映画をミックスさせたような作品が続出している。

個人的には、Blenderで制作された3DCGアニメが、今アツい。

『クラメルカガリ』とか『数分間のエールを』なんかは、とてもいいアニメだ。

劇場アニメは「2,000円」と「2時間」があれば楽しめる至高の娯楽である。

DVDグッズの4分の1ほどだと思えば、安いものだ。

2024年内のおすすめアニメ映画

さいごに、これから上映される2024年内のおすすめアニメ映画を2つ紹介する。

1つめは『きみの色』だ。『けいおん!』や『聲の形』などの名作アニメの監督を担当した山田尚子の最新作である。京アニを離れ、サイエンスSARUに所属しているそうだが、予告映像を見る限り、やはり京アニらしさというか山田尚子監督らしさが強く残っている。しかも、音楽系アニメと来た。これはバンドシーン必見だ。

もう1つは『ふれる。』で、これは『とらドラ!』から始まり、『あの花』や『ここさけ』などの名作青春アニメを送り続けている超平和バスターズの作品である。

超平和バスターズは長井龍雪、岡田麿里、田中将賀の3人によるユニットで、それぞれ相当の経験を積んでから5年ぶりに再結集して新作を出してきた。

予告編を見る限り、『きみの色』も『ふれる。』も「自分の想いを口にする」がテーマになっていそうな気がする。んで、それをどのように表現するかに注目すると、より楽しめるだろう。

おそらくだが、どちらの作品もヒットするのは間違いない。制作陣が超有名クリエイターで、そのうえ既にプロモーションも活発化しているからだ。

そして間違いなく、映画館仕様に仕上がっているはずである。絶対映画館で見よう!

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