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TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ U149」第10話 感想
煙たい。本当に煙たい。
TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ U149」第10話の感想です。
今回は「大人回」といってもいいほどに、先輩アイドルの面々、上司など多くの「大人」が登場しました。しかしながら、彼らがみな大人であったかといえば、それは疑問です。
プロデューサーの上司の一人は「仕事だから」「現実を見よ」と彼に言いますが、プロデューサーにとっての仕事は「U149の面々の活躍する場を確保する」ことであり、彼にとっての現実はU149のメンバーの面々が彼を待っているということです。
この圧倒的な「現実」の隔たりが、彼女らの行く手を阻んでおり、結果的に「迷子」であるように見せていたのでした。実際には大人たちの勝手な都合に振り回されているだけで、彼女らは迷わずに進んできた、と、胸を張って言えることでしょう。
実際、プロデューサーは「自作の配信ライブ」をやると決めてからは、上司が何と言おうと、淡々と、しかし着実に、目標であるライブの制作に取り組んでいました。
ライブシーンの作画については、言うまでもなく優れたものとなっていました。カメラワークによって移動する(変化する)背景については、CGを擬似3次元モデルで組んで動かして作り、歌い踊るアイドルたちは多くの部分が手描きで作られている、など、非常に凝った作りになっていました。
最後の場面、ありすはまるで城を去るシンデレラのように、表情を見せずに階段を駆け下りていってしまいました。そこには脱げたガラスの靴ではなく、「やりたいこと」について思い浮かぶことがなく、ホワイトボードに書かれた「思案中です」という言葉がありました。
第1話で披露されたEDには「駆け下りるような動きでらせん階段を上って行くありす」の姿があります。
実際の彼女はどのような思いでいて、何を望んでいるのでしょうか。
今回はこのあたりで。
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