「今までにない物・サービス」を作る思考(1)市場にチャンスを見出す5つの方法

本日の参考図書

デザインシンキングとは

デザインシンキングとは、デザイナーやクリエイターのやり方を一般のビジネスで活用できるように整えた、技術とメンタルである。
①参入するフィールドを、まず考える。
⇒《〇〇事業》と具体的に考える

②「チャンス=発想や試行錯誤の出発点」を特定する。
⇒要するに、今は無いけど、こんな〇〇があったらいいな、という〇〇(チャンス)を考える。《xxな〇〇》
チャンスという攻め所を特定することによって方向性が定まり、高いレベルの発想が可能になる。

③《××な〇〇》というチャンスを現実化するために、新しい製品やサービスが満たしているべき要件を定義する
⇒《〇〇という従来には無かった要件》と明確に定義する

ポイント:モノやサービスのアイデアを漠然と考える前に、チャンス(発想や試行錯誤の出発点)を特定しよう

チャンスの発見の仕方

ざっくり言うと:
利用者の気持ちになって考え、それをもとに出発点を設定しよう
「〇〇したいけど、××なので、▽▽したくない」(ジレンマ)
⇒だったら、「××な〇〇」があったらいい(出発点の設定)
★利用シーンの前後も含めた、一連の流れで捉える
★サービスが利用されるシチュエーション(状況、環境)をおさえる

より具体的には:

1.ネット検索
「サービス+××」で検索することによって、それを利用する上での課題、願望、ジレンマを把握する。さらには、既にその解決を試みている新サービスの動向を把握する。
①検索キーワードのリストアップ(どんなキーワード検索をかけるか、あらかじめ決めておく)
②検索(別のキーワードが思い付いたら追加する)
③情報整理

2.専門家へのヒアリング
ネット検索で煮詰まったら、知りたいことを明確化する。そのうえで、専門家へのヒアリングを実施する。
・雑記編集者
・専門書著者
・専門領域の大学教員
・生活文化や習慣の研究家
・事業主、社長、経営者、店長、講師
・関連機器、道具、材料の開発者

①ヒアリング依頼書を送る

●●大学 ■■教授
タイトル:~についてのヒアリングのお願い
弊社××では、現在、~についての新商品開発を検討しております。~文化研究の第一人者である■■教授のお話を伺い、是非ともより良い商品開発を目指す所存です。お忙しいこととは存じますが、ご検討お願い申し上げます。
日時:x月上旬を希望
場所:ご指定の場所に伺います
時間:1時間程度
弊社参加者:当方1人で伺います
内容:



ヒアリング依頼書(例)

②ヒアリングを実施する
・アジェンダの提示、質問項目の確認をしながらヒアリングしたいことの説明
・話しやすい項目から始める
③ヒアリングメモ(議事メモ)を作成する

3.時代分析
過去に遡ってその商品がどう変遷してきたのか観察し、次の時代を予測する。どんな〇〇が求められそうなのか。ウケそうなのか。という視点で、《××な〇〇》というチャンスの発見につなげる。
①時代を区分わけする
時代とともに見た目やサービスの在り方が大きく変化してきた商品は、4~5くらいに時代を区分分けする。

②時代区分ごとの特徴を表す項目を挙げる
●●時代、▽▽時代、という区分ごとに代表的な商品、商品コンセプト、客単価、顧客像、与えたインパクトなどを整理する。前の時代に対してどういう課題に対してどういう提案があり、時代がどう変化したかを明らかにする。

③新しい時代を予測する
未知のこれからの時代についても、同様に特徴を書いて穴埋めする

4.環境分析
成熟した市場において既存の競争要素(カメラで言えば画素数といったスペックだけ)で戦おうとすると、争いが泥沼化する。そこで、市場の外部の動向をおさえることで、戦い方にヒントを得る。
①ファイブフォース分析をする
(1)その商品の、既存市場における差別化要素を見極める。
(2)この市場に乱入(新規参入)してきそうな他業種を予測する。
(3)代替品(ユーザーのニーズを、市場の常識とは異なる方法で満たす破壊的イノベーション)を予測する。
(4)ユーザーのライフスタイルやものの見方、価値観がどう変化しつつあるかを見極める。
(5)サプライヤー(資源や技術、その提供者)に見られる変化の兆しを発見し、影響度合いを予測する。

②分析結果を《××な〇〇》というチャンスに鍛え上げる。
《××な〇〇》であれば、
・ユーザーのニーズを既存サービスとは異なる形で満たす。
・~というように変化するユーザーのライフスタイルに適合する。
・サプライヤーが苦境に陥っても、影響を極小化できる。

5.体験分析
①体験をEntice⇒Extensionまで整理する。
(1)Entice
体験に至る導入(知る⇒検索する⇒予約する)
(2)Entry
直前の案内、通知、連絡
(3)Engagement
サービスやモノの使い勝手
(4)Exit
お礼、利用明細の報告、残作業の連絡
(5)Extension
利用履歴の確認しやすさ、クーポンの有無

以下のような項目を参考に、顧客側に不満や不便はないか。逆に、提供したい価値が利用者に伝わっているかを整理する。

信頼感:不確実であったり不正確であったりする要素の有無
対応の早さ:とどこおりや迷いを感じる要素の有無
安心感:アマチュアっぽさ(プロ意識の欠如)を感じさせる要素の有無
優しさ:顧客任せであったり、無遠慮・無配慮な要素の有無
清潔感:設備や身なりなどの視覚的に良い印象を与えるか

CSを上げるための5つの要素

///TO BE CONTINUED///

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