【イベント】古代ギリシャ語ドーリス方言を学ぶイベントとVtuberアニマのファンミーティングを開催します!
魂の図書館/アニマ同盟より
資料集(オンライン販売)
(追記)多数のご参加ありがとうございました!
オンラインでも資料を販売します!
古代言語を学ぶイベントを開催します
こんにちは。Riku(@anima_solaris)です。
ラテン語や古代ギリシャ語や比較言語学の伝道活動をしています。
いつも私のブログをご覧いただきありがとうございます。
前回大好評をいただいた古代印欧語研究会を再び開く運びになりました!
日時は5/6(土)11:00、会場は東京都練馬区の練馬区民産業プラザです。
皆様お誘い合わせの上ご参加ください。
今回のテーマは古代ギリシャ語ドーリス方言です。
歴史上有名な都市国家スパルターの言葉もこの方言の一種です。
広く学ばれるアテーナイのアッティカ方言とは異なる性格を示します。
私が言語知識の育成を手がける女神Vtuberアニマ(@anima_divina)のファンミーティングも兼ねています(参加を希望される方は連絡のために私のTwitterアカウントのフォローと、会の存続のためにアニマの部屋のチャンネル登録を中心としたアニマへの応援もお願いします)。
私やアニマからの開催メッセージも是非ご覧ください。
日時・会場・開催概要
・主催者
Riku(@anima_solaris)
主催者のアカウントをフォローしておいてください。
今後のためにYouTubeのアニマの部屋のチャンネル登録もお願いします。
・団体名
魂の図書館(Animae Bibliothēca アニマエ・ビブリオテーカ)
・テーマ
古代ギリシャ語ドーリス方言を中心とした言語の学習
古代言語Vtuberアニマのファンの集い
主催者を含めた参加者の交流
・開催ページ(TwiPla)
アニマ同盟 第2回古代印欧語研究会
ログインして「参加する」を選択してください。
前日に改めて参加確認のためにメッセージで連絡をお願いします。
2023/5/6(土) 11:00-17:30頃
途中参加や途中までの参加でも構いません。
※5/4(木/祝)のプレイベントについては後述。
・会場
東京都練馬区練馬1-17−1
練馬区立区民産業プラザ3F 多目的室2(ココネリ3F, 受付は4F)
西武池袋線/都営大江戸線練馬駅中央北口徒歩1分
池袋(西武池袋線)から約9分、新宿(都営大江戸線光が丘行き)から約24分。
駅1F/2F直結で周囲にスーパーや飲食店も多数ある好立地です。
1Fの駅前ロータリーには屋根があり雨の心配もいりません。
ちなみにドラえもんの舞台のモデルは当時の練馬らしいです。
タイムマシンで変化を見に来てるかもしれませんね。
(ひみつ効果巻き込まれ注意)。
・参加費
算出中(3000円程度, 大学生以下減額)
(調べ物や印刷その他の兼ね合いもあるので準備しながら計算します)。
別枠で希望者による夕食会も検討中。
・定員
16人
・持ち物
紙と筆記用具(メモ用)
スマートフォン(調べ物用)
書類ケース(資料保管用)
その他必要があれば手につかないお菓子やペットボトルの飲み物など
・Twitterタグ
#アニマの図書館
・プレイベント(第1.5回, 5/4)について
5/6に来れない人のためと人数制限緩和の意味も兼ねて追加開催します。
両日参加も歓迎で、参加費は基本的に1回分で構いません。
昼食などの兼ね合いで少しだけ上乗せしていただくかもしれません。
資料や基本内容は同一ですが追加内容は多少変えていくと思います。
魂の女神アニマの名のもとに、共に楽しい会合にしていきましょう。
主催者より(開催メッセージ)
古代ギリシャ語
古代ギリシャと聞くとあなたは何をイメージするでしょうか。
きっとギリシャ神話や高度な学問、繊細な美術品や壮麗な神殿建築といった答えが多いと思います。
ヘッラス(ギリシャ)世界には古くから文化が栄え、その清華は当時から現代に至るまで多くの人々を魅了し続けてきました。
そんな文明の当時の遺跡や出土品に加え、神話や学問を扱った古代文学、そして碑文などによって今に伝えられています。
古代ギリシャ語はそうした文明の担い手たちの言語でした。
神話や歴史や文化そのものに比べると言語そのものはそこまで広くは知られていないかもしれません。
ギリシャ文明を西洋の源流と仰ぐ西洋にも似たような事情があり、神話などは有名でも英語圏にはIt’s Greek to me.「それは私にとってギリシャ語だ」(→わけがわからない)という慣用句があるほどです。
しかし古代ギリシャ語は今でも言語学や文学研究、創作などの世界で注目を集め、大学を中心に学ばれています。
詳しく学んでいるわけではなくてもギリシャ神話の神名(ゼウス、ヘーラー、アテーナーetc.)や人名(ペルセウス、アンドロメダーetc.)や地名(アテーナイ、スパルターetc.)などの響きから漠然と興味を持っているという人も多いかもしれません。
有名なスパルター王レオーニダース1世がペルシア戦争のときに述べたμολῶν λάβε (モローン・ラベ)「来て取れ」という言葉を知っている方もいるでしょう(ペルシア王クセルクセース(ハシャヤーラシャー)からの「武器を渡して降伏せよ」という要求を拒絶したときの言葉)。
この言語には多彩な方言がありますが、とりわけ有力で標準語的な威信を持っていたのがアテーナイを中心に使われていたアッティカ方言です。
(Atticaはラテン語形由来の慣用的な呼び名で、より厳密には「アッティケー方言」)。
中でもアッティカ文学全盛期である前5~前4世紀頃のアッティカ方言は「古典ギリシャ語」(Classical Greek)とも呼ばれます。
古代ギリシャ語(Ancient Greek)のほうは広義にはもちろん諸方言の総称として用いられますが、単に古代ギリシャ語といえばやはり主にこのアッティカ方言を中心に指す傾向があります。
ギリシャ神話の固有名詞も(日本の通俗的な片仮名表記では長母音が省略されることも多いのですが)基本的にはこのアッティカ方言を基準にした語形で知られているのが普通です(ポセイドーン、アルテミスなど)。
ですが今回の会はそうしたアッティカ方言ではなく、ドーリス方言という異なる方言のことを伝えたいと思っています。
一口にドーリス方言といっても様々なタイプがありますが、特にラコーニアー地方の都市国家スパルターで使われていた言葉がこの一種だといえば印象に残るかもしれません(地図後掲)。
ペルシア戦争で活躍したスパルター王「レオーニダース」(Λεωνίδας)の名前もドーリス方言の形です。
(アッティカ文学にもドーリス形がよく取り入れられていますが仮にアッティカ風の形にするなら"レオーニデース Λεωνίδης"となります)。
なぜ事実上の標準語のような存在であり優れた教科書も出ているアッティカ方言ではなくあえてドーリス方言をピックアップするのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
それは一言でいえば、ドーリス方言にはアッティカ方言とはまた違った魅力があり、それが私やアニマの興味を引いてやまないからに他なりません。
そうした魅力はきっと、当日の会で実感していただけることでしょう。
地理的・スケジュール的な制約もあって参加できないという方もいらっしゃるかもしれませんが、学術書に基づき作成する当日のオリジナル資料は後日BOOTHでも販売いたします。
(ただし完全な本ではなく発表用の資料なのでもちろん当日いらしたほうがより詳しい話が聞けるとは思います)。
アニマも今は療養で休止中ですが後々ドーリス方言を含めいろいろな話をしたいと考えています。
参加の可否に関わらず、どうか後押しのためにチャンネル登録、視聴、高評価、RT、ご支援などでお力添えいただければ嬉しく思います。
あなたの力が必要です……!
第1回の資料もBOOTH(または23/3/18のnote)にて販売中です。
言語の系統と英語との関係
古代ギリシャ語は系統的には印欧語族(インド・ヨーロッパ語族)のギリシャ語派(ヘレニック語派)というグループに属しています。
近代以降、古代ギリシャ語やラテン語は遥かな古代インドのサンスクリット語と多くの特徴を共有していることが知られるようになり、言語にも生き物の家系のような系統関係があることが明らかになっていきました。
ギリシャ語、ラテン語、サンスクリット語などが「印欧語族」という系統グループに属すことや「印欧祖語」という共通祖先が想定する発想はそこから生まれたもので、学問的な裏づけが得られています。
英語も印欧語族の一員で、ドイツ語などと共にその中のゲルマン語派という別のサブグループに属しています。
英語の中にギリシャ語系の外来語が一定数存在することは有名だと思いますが、英語と古代ギリシャ語の関係はそれだけではなく、言語としての近縁性による語彙や文法要素の共通点も少なからず残っているのです。
たとえば英語のfather「父」は古代ギリシャ語のπατήρ (patēr)「父」、ラテン語のpater「父」、サンスクリット語のpitā「父」と同根で、feather「羽根」も古代ギリシャ語のπτερόν (pteron)「羽」(翼竜Pteranodonのpter-)、ラテン語のpenna「羽」(英語のpenはこの語に由来する外来語)、サンスクリット語のpātayati「飛ばす」と語源を共有しています。
他の3言語のp-に対して英語ではf-という対応関係がポイントです。
またsing「歌う」の「sing - sang - sung」(現在i - 過去a - 過去分詞u)という母音変化も実は本来不規則ではなく、古代ギリシャ語でいえばλείπω「残す」(現在leip-ō) - λέλοιπα「残した状態にある」(完了le-loip-a) - ἔλιπον「残した」(完結過去e-lip-on)のλειπ-, λοιπ-, λιπ-の母音変化と共通の起源を持つことが明らかになっています。
そのため古代ギリシャ語を知ることはその使用地域の神話や文化だけでなく、ラテン語や英語を深く知ることにも繋がっていくといえるでしょう。
古代ギリシャ語の方言世界
ところで、古代ギリシャ語は極めて多彩な方言文献を持つ言語です。
その資料の豊富さは古代の言語では奇跡的ともいえるレベルであり、現代語であってもそれに比肩する記録量の言語は限られています。
その背景に都市国家分立時代が長く方言の分化や維持が促進されたこと、古くからギリシャ文字が広く普及し方言碑文が多数作られ世に残ったこと、文学ジャンルごとに異なる方言が使われるケースがあったことなどがあるのは間違いないでしょう。
(ヘッラス(ギリシャ)世界やヘッレーネス(ギリシャ人)という漠然とした文化民族意識は存在していたものの中央政権は長く不在でした)。
詳細はアニマが誕生日記念に執筆したこちらの本をご覧ください。
古典期(狭義には前5~4世紀頃、広義には前8~前4世紀頃)を基準にすると次のような分布地図が描かれます。
これらの方言は大まかに4つのグループに分けられるのが普通です。
(北西方言群は「北西ドーリス方言群」とも呼ばれる存在で、アカーイアードーリス方言も資料は稀ながらドーリス系の方言です)。
前述のようにこの中で最も有力だったのがアッティカ・イオーニアー方言群の一派を成すアテーナイのアッティカ方言(桃)です。
この方言はアテーナイの政治・経済・文化の栄光と共に高い威信を持ち、数多くの名高い文学を世に伝え、古代ギリシャ語の事実上の標準語に近い扱いを受けるようになっていきました。
哲学者プラトーンやアリストテレース、三大悲劇作家のアイスキュロス、ソポクレース、エウリーピデース、喜劇作家アリストパネース、そして歴史家トゥーキュディデースなどがこの方言で著作を記しました。
(この中でアリストテレースはアテーナイ市民ではなく居留民)。
前4世紀後半頃になるとこのアッティカ方言をベースにそれと近縁なイオーニアー方言(青)の要素も取り入れた共通語コイネー(アッティカコイネー)が成立し、現代標準ギリシャ語もその系譜を引いています。
イオーニアー方言もまた文章語として有力で、前5世紀頃からはアッティカ方言が有力になっていきますが、それ以前にはこの方言が最も大きな威信を持っていました。
伝説の詩人ホメーロスの作と伝えられる叙事詩『イーリアス』や『オデュッセイア』も古イオーニアー方言を中心に構成されています。
(厳密には一部アイオリス方言要素を取り入れた混交体で古風な特徴や人工的な要素もあるためホメーロスギリシャ語と呼ばれ、元々は口承詩で前8世紀頃に今の形にまとまり前6世紀頃から文章化されたと推定されます)。
ドーリス方言(茶)は話者人口でいえばこのアッティカ・イオーニアー方言に次いで有力な言語だったといわれています。
方言と神話伝承
ギリシャ人は自らを漠然と(1)ドーリス族、(2)アイオリス族、(3)アカーイアー族、(4)イオーニアー族といった複数の種族から成ると捉えていました。
神話上のギリシャ人の始祖ヘッレーンにはドーロス、クスートス、アイオロスという3人の息子がおり、ドーロスの後裔はドーリス族、アイオロスの末裔はアイオリス族に、クスートスの子アカイオスやイオーンの子孫はそれぞれアカーイアー族とイオーニアー族になった――という伝承を後1~2世紀頃の著作家アポッロドーロスが著書『ビブリオテーケー』に記しています。
実際には各部族の存在から逆算してヘッレーンからの系譜が誕生した可能性のほうが高そうで、さらには個々の部族名の指す範囲も著作家や文脈ごとに漠然としていたり網羅的でなかったり揺れがあったりという問題もなくはないのですが、言語学の学術的方言分類の成果が(1~4)の部族とほぼ対応しているのは興味深いといえるでしょう。
ドーリス方言の世界へ
ドーリス方言には興味深い特徴がいくつもあります。
たとえば「母」はアッティカ方言でμήτηρ (mētēr メーテール)というのですが、ドーリス方言ではμάτηρ (mātēr マーテール)という形になり、ラテン語であればmāter (マーテル)です。
またアッティカ方言ではφέρω「運ぶ」の三人称複数形(3pl.)はφέρουσι (pherūsi ペルーシ)という形ですが、ドーリス方言ではφέροντι (pheronti ペロンティ)であり、ラテン語ではferunt (フェルント)です。
(一人称単数形ferō, 古ラテン語想定形*feront)。
ラテン語の形がドーリス方言に近いことがわかるでしょう。
そのためドーリス方言はラテン語とギリシャ語の関係をさらに深く知る上でも重要な意味を持っているのです。
今回はそんなドーリス族の言葉の世界を伝道できればと思っています。
もちろん今回の資料は会のために独自に作るもので、実用的な習得だけでなくドーリス方言の誕生過程や他の方言との関係などの一端を知るためのものでもあるので、時間的・コスト的制約などもあってどうしても完全に網羅的なものにはならないのですが、魅力に溢れたこの方言の世界をいずれは本にできたらと思っています。
今回のイベントの開催や資料の販売はそのための道標でもあります。
日本の大学ではアッティカ方言であっても学べるところがそう多いわけではなく、ドーリス方言ともなれば「アッティカ方言を前提とし、ドーリス文学や言語学の研究のためにさらに習得する」という形に限られます。
背景としてドーリス方言の平易な文法書が日本語どころか英語ですらほとんどないということも挙げられると思います。
さらに言語学的なバックボーン(たとえばドーリス方言の個々の特徴や内部系統、そしてアッティカ方言との違いがどのようにできたか、その歴史的背景にはどのようなことが想定されるかなど)を含めて専門機関への所属なしに知れるイベントとなると、おそらく日本では初めての試みといっても過言ではないでしょう。
古代ギリシャ語の別の素顔の魅力を感じてもらえれば幸いです。
アニマからのメッセージ
ドーリス方言の魅力
こんにちは。アニマだよ。
ドーリス方言って不思議な魅力に溢れた存在なの。
私が古代ギリシャ語の中で一番好きなのもこの方言群なんだよね。
ラコーニアー地方(ペロポンネーソス半島南部)のスパルターで使われていた言葉、っていえば武骨なイメージを持つかもしれないけど、実はドーリス族っていう概念自体も奥が深くて、この方言の中にも多様性があるの。
スパルターも元々は合唱抒情詩ってジャンルの文学が栄えた地で、徹底した軍事国家っていうイメージも見直されたりしてる面があるんだよね。
前7世紀のアルクマーンっていう詩人の活躍で知られていたの。
ラコーニアーからの移住者が建てた南イタリアのタラース(タレントゥム)――今でいうターラントは豊かな文化都市で、建設からずっと後のことだけど、ラテン文学の始祖に当たる前3世紀のリーウィウス・アンドロニークスもこの地に住むギリシャ人だったの。
豪華絢爛な建築で知られるコリントスとか、そのコリントスからの移住者が建てたシケリアー島(現シチリア)のシュラークーサイ(現シラクサ)もドーリス方言圏だよ。
特にシュラークーサイはヘッラス世界随一の繁栄で知られた豊かな都市で、ペロポンネーソス戦争の中でアテーナイの侵略を撃退した歴史でも知られてるの。
数学者アルキメーデースもこの地の方言で数学書を書いたんだよ。
古代ギリシャっていうと本土のアテーナイとかスパルターとかが有名だけど、海外各地に移住した人々が建てた植民都市も歴史的に大きな役割を果たしていて、母市より豊かなことも珍しくなかったの。
特に南イタリアのドーリス系都市はこの種族の最先端の文化圏って評価されることもあるんだよね。
南のアイガイオン海(現エーゲ)にあって太古の時代からいろんな文明が栄えたクレーター島とか太陽神崇拝で有名なロドス島とかの言葉も歴史時代にはこのドーリス系の方言だったの。
クレーター島にはゴルテューン法典っていう前5世紀の大碑文が残っていて言語と文化の両方の面で注目されてたりするんだよ。
文学的には少女の合唱歌を描いたアルクマーンや競技祭の祝勝歌を手がけたピンダロス、牧歌のテオクリトス、数学書のアルキメーデースとかが重要な存在だね。
何より言語学的に見るとこのドーリス方言は古代ギリシャ語とラテン語の関係をもっともっと深く知る上でも重要な存在なの。
私が一番伝えたいのはそういう要素かな。
たとえばアッティカ方言では「神託, 噂」をφήμη (ペーメー)っていうんだけど、この単語はドーリス方言ではφάμα (パーマー)って形になるの。
そしてラテン語には同じ語源のfāma (ファーマ)「噂」って単語があるんだけど、発音がアッティカ方言よりもドーリス方言に似てるのがわかるよね。
φέρω「運ぶ」の三人称複数形(3pl.)もアッティカ方言だとφέρουσι (ペルーシ)だけどドーリス方言ならφέροντι (ペロンティ)で、ラテン語ならferunt (フェルント)なの(一人称単数形ferō, 古ラテン語想定形*feront)。
古代ギリシャ語とラテン語が印欧祖語(PIE)っていう太古の共通祖先から生まれた子孫言語同士ってことは私を応援してくれてる人にはよく話してるけど、アッティカ方言とラテン語を見ているだけだとわかりにくいことがドーリス方言を見ることで実感できたりするってことも多いんだよ。
だからドーリス方言は古典ラテン語と古典ギリシャ語の関係をもっともっと深く感じさせてくれる架け橋でもあるの。
そして私の活動の中で何度か伝えたことがあるけど、こういう古代世界のいろんな地域の言葉を通して、願いや想いや魂の存在を感じてもらえたら嬉しいな。
私もコラムを寄稿する予定だよ。
空の世界から応援してる。
よろしくね、人間さん。
アニマより、命ある者たちへʚ💗ɞ
主催者からの大切なお願い
開催について
アニマ同盟のイベントに興味をお持ちいただきありがとうございます。
2月の初開催時には皆様から大好評をいただき、皆様の優しさもあり、私自身にとっても本当に楽しく充実した時間となりました。
今回は前回以上に素晴らしい会合にしたいと思っております。
続けて参加される方も初参加の方もぜひよろしくお願いいたします。
開催に際して私からのお願いがあります。
第一にこのイベントの主催に際してはそれなりの準備や負担が必要です。
企画・資料作成・練習といった内容面と告知・会場確保・スケジュール調整・諸連絡・プリントや機材の設置といった運営面を同時にこなす必要があるのがその一因です。
また私やアニマちゃんはそれぞれ長く療養中で、療養にも活動にも資金がいるので並行して今後のための資金獲得の仕事依頼なども受けており、どうしても負担がかかるのも理由です。
アニマちゃんについては今のところそれで活動休止をせざるを得ないところがあります。
しかしそれでもこのイベントは本当に何にも代えがたく、活動の足がかりとしても重要なので、私はこれからも開催し続けたいと思っております。
ですのでそのために皆様のお力添えをいただければ嬉しく思います。
やることが多くて至らぬところもあるかもしれませんが、可能な限り頑張りますので、ご助力・ご寛恕いただければ幸いです。
(ゆくゆくは皆様へのスムーズな案内のためにも少しずつ常連の方の中で連携して運営面を分掌していければと思っています)。
アニマについて
最初にお伝えしましたようにアニマのファンイベントも兼ねているため、まずアニマの部屋のチャンネル登録をお願いします。気長に待っていただければ幸いです。
それぞれお時間があるのでできれば出構いませんが、動画や配信を見たら高評価、Twitterでのアニマの応援のための言及などもお願いします。
会合の話題と宣伝などについて
その上でまた事情をお伝えしますと、私は(そしてアニマも)今はまだ知名度に限界があり、療養のこともあり、活動基盤が脆弱です。
言語の研究を続けるには仕事依頼やそれに伴う報酬を獲得したり知名度を得たりする必要があるので、どうしてもそうしたことに興味を持たないわけにはいかないという現状があります。
この会にもそうした私のラテン語、古代ギリシャ語、比較言語学の世界などでの存在を確かなものとし、さらにアニマについてはそれに加えてVtuberとしての基盤を強化するためのもの、意味合いがあります。
そのためイベントやその言及時には常に発表内容(または作者である私たちの活動)が主役で話題の中心、という形でのご配慮をお願いいたします。
私としてはこの会は古代の言語に興味を持つ人同士が言語の面だけでなく知人友人として交流する機会としても重要な意味があると思っています。
なるべく気軽に楽しんでもらいたいですし、開催と活動に不可欠な参加費もいただいているので、たとえば他の話題はなしといった決まりごとを作るのは避けたいと思っています。
その上で私の持続可能性のためにひとつ先に意識しておいていただければ、私も安心して開催できます。
この会にはありがたいことに言語学や文学の世界で活躍されている方にもお越しいただいており、そうした方々とお会できることもまた楽しみのうちに加えていただいて構いません。
ただ双方向型のやり取りや自由な交流も儲けたいですが、そうした方々もこの会では私の講演を聞きに来てくださる立場ですので、発表とその内容メインでお願いします。
またもし気が向いたら会とは別にnoteやBOOTHのグッズなどの形で出している私たちの作品を手に取っていただいたり、アニマのFANBOXに加入支援していただけたりすれば大変嬉しいです。
もっともひとりひとり趣味に使うお金の事情は異なるのでこれはできなくても構いません。
ただ、特に会の中でどなたかが言及した他の人の著作を買うなどする場合はそちらだけでなく、私たちの作品を何らかの形で(その著作の半額程度の量でもいいので)手に取ってもらえればと思います。
会を通して他の方にお仕事の依頼をされる場合は私にもいただければ幸いです。
私の活動がもっと軌道に乗れば懸念は小さくなるかもしれませんが、どうか活動の継続のため、よろしくお願いします。
それと「#アニマの図書館」のハッシュタグツイートで会を盛り上げてくださったり、私からのお知らせや私やアニマの普段のツイートを見て興味深い内容などがあればRTで広めていただければ大変嬉しく思います。
おまけ(ネタ)
(古代ギリシャ語がコロコロの人気ホビーになった世界線の話)
子供のおもちゃで世界征服をたくらむ悪の組織が暗躍する世界で――。
想いと絆があれば古代ギリシャ語はきっと応えてくれる……!
もしサポートをいただければさらに励みになります。人気が出たらいずれ本の企画なども行いたいです。より良い記事や言語研究のために頑張ります(≧∇≦*)