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笹木郁乃『説明の上手い人が「最初の1分」でしていること』クロスメディア・パブリッシング を読みました

これはAIが生成した文章ではありませんよ。
さっきnoteで「AIで記事生成してnoteに2000件投稿し、月間30000view達成!」という「手書きっぽい」記事を目にしました。そんな情熱で無意味なものを量産するという転倒がすごいなと思いました。

本題に入ります。

概要

説明ベタな人でも、本書を読み、書かれていることを実践することによって説明上手に変態し、成功を手にすることができます。
核心は「最初の1分間でビフォーアフターを伝えろ」です。

「ビフォーアフター」とは、困っていた状態(A)から、どう変化するのか(B)を表したものです。

(P.040)

「説明」の最初の1分間で「ビフォーアフター」を伝えることで、聞き手の興味が爆上がりし、説明本編もちゃんと聞いてくれて、成約、転職、プロポーザルなどビジネスに限らず様々な場面で成功をもたらす、ということが書いてあります。

以下、メモをもめ

聞き手が知りたいのは「ビフォーアフター」

(P.012目次)

説明の価値は「自分が話したいこと」と「相手の興味があること」がつながったときに生まれるのだと思います。

(P.029)

まずは「相手が知りたいことはなんだろう?」という意識を持つだけで、話す内容が変わってくるはずです。

(P.033)

聞き手が知りたいのは「ビフォーアフター」。
「ビフォーアフター」がわかると、人は話を聞きたくなります。なぜなら、人が一番知りたいのは、この「A→B」の変化の部分だからです。

(P.040)

ちなみに、私は商品やサービスの説明をするとき、メリットについてあまり話しません。なぜなら、メリットという言葉で表現すると、単なる長所の羅列で終わってしまうからです。

(P.043)

私はわかりやすくするには、話し手と聞き手が同じ景色を見ることが特に重要だと考えています。
(・・・)
たとえば私が講演するときは「このセミナーで手に入ること」や「とくにこんな人に役立つ内容です」という話から必ず始めます。そう、「ビフォーアフター」ですね。

(P.044-045)

「ツカむ説明」の6STEP
STEP1 一言
 説明する要素を一言でわかりやすく話す
STEP2 実績
 信頼されるために実績や第三者からの評価を話す
STEP3 ビフォーアフター
 聞き手の知りたい「変化」を話す
STEP4 特徴
 テーマに関する、差別化ポイントを話す
STEP5 ストーリー
 テーマにまつわるドラマを話す
STEP6 提案
 聞き手に、次にしてもらいたい行動を提案する

(P.054)

ところが、実績ではなく、特徴から話し始める人がよくいます。特徴を理解してもらえれば、興味を持たれるはずだと思うのでしょう。しかし、そもそもテーマ自体に興味がないと、特徴を聞こうとは思えません。

(P.102)

(話しながら)聞き手が興味を持っているか判断する
①目線は合うか?
②質問や相槌が多いか?

(P.220)

本書では繰り返し「相手に合わせる」ことを強調してきましたが、メインの説明でも同じです。たまに、3分バージョン、5分バージョンと台本を用意している方もいますが、実際なかなか上手くいきません。
(・・・)
今は、相手に説明するときは「次はこれにしようかな」と頭の引き出しから取り出すようなイメージで話しています。

(P.224)

●プレゼン資料はそのまま読まない
聞き手の反応を見ながら、話すスライドを選ぶからです。相手に合わせるためにプレゼン資料はさまざまなパターンを想定して用意しましょう。説明するときは、そこから取捨選択すればいいのです。
(・・・)
●話す相手は初心者だと想定する

(P.228)

ビジネスの基本は、「相手が欲しいものをあげること」。本書はその基本を「説明の最初の1分間」にフォーカスして説明しています。
よくよく考えれば前から知っている事柄なのですが、狭い範囲にフォーカスして説明されることで、重要性の再確認ができ、実践への意欲がわいてきます。
あっという間に読めましたし、良書でした。

ことろで、クロスメディア・パブリッシングという出版元は最近とくにいい仕事しています。少し前ですが『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』も良かったです。

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