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SOLO制作日記001:本当に自分に刺さるゲームを作る


SOLO制作日記開始!


こんにちは!以前スケッチの記事を書いていた神保です。

この度新たにシリーズで書かせてもらうのは「SOLO制作日記」です。SOLO(仮タイトル)というのはangoo初の自社パブリッシングを目指すゲームのプロジェクトで、2024年のリリースを目標に制作しています。

今回のプロジェクトは、僕がディレクターとして作らせてもらっています。今までディレクターの経験はないし、わからんことがいっぱいでテンパってますが、なんとか毎日制作しています。

自社パブリッシングなので、せっかくなら制作過程をどんどん公開して見てもらったらいいのでは、ということで見切り発車でこのシリーズを立てました。

ちなみに各SNSでも制作過程を公開し始めています。

今回はシリーズ一発目なので、「どんなゲームを作っているのか」「どんな思いで作っているのか」を話していきたいと思います。

SOLOってどんなゲーム?

ストーリーベースのクライミングゲームです。2024年にモバイルでリリースすることを目標に制作しています。

ストーリーとしては主人公のマイクが父親を探すために危険なロッククライミングに挑みます。実はマイクと父は不仲で、それでもマイクは思うところがあり、悶々とした気持ちを抱えながら険しい岩山を登り続けます。その道中不思議な精霊との出会いがあり、、、といった導入になります。

主人公のマイク

操作方法やゲームのシステムについてはそのうちまた書くと思うので、今回は詳しく触れません。コアなゲーマーじゃなくても感覚的に遊べるものになると思います。

どんな思いで作っているのか?

新プロジェクトをやろうとなった時、企画をたくさん考えました。どれも制作に進むにはイマイチといったところで、プロジェクト立ち上げは難航しました

当時考えてたアイデア・企画・ビジュアル案

あらかじめ考えていたものも尽き、アイデアも出にくくなっていたところで「本当に自分が作りたいものはなんだろう」と一番最初の問いに戻る時期がありました。どうせなら、自分に刺さるものを作ろうと思って考えたのが今回の企画SOLOです。

自分自身を深く掘った時、自分の中にずっとくすぶっている感情を見つけました。それは父に対しての感情です。

高校〜20台前半くらいでしょうか、僕は父との関係が悪かった時期がありました。大きな喧嘩をしたわけでもないんですが、なんとなく距離ができ会話もほぼ無く、、。お互い歩み寄れもせずどんどん距離が広がっていきました。気付いたらどう接していいかわからなくなってしまいました。

そして僕は高校卒業後すぐに渡米して、さらに疎遠に、、、。

その時期はほとんど会話もなかったんですが、一度だけ勇気を出して歩み寄ってみたことがありました。渡米して初めて一時帰国するときに、お土産として父が好きそうなCDを買って帰ったんです。確かJack Johnsonの「on and on」というアルバムです。今思えば父の聞いている音楽のテイストではなかったのですが「なんだか静かな曲が好きそう」という大雑把な考えで選びました。

頑張って渡すと割と普通の顔して受け取ってもらえました、、、でもそこから会話が増えるわけでもなく、特段何も変わりませんでした。当たり前ですが、何年も積み重なったものがCD一枚で変わるわけないんですよね。

でもね、そこから4、5年経って父の車を見ると、なんとそのCDはまだ車の運転席の横にあるんですよ。僕のことを嫌いだったらみたくもないはずだし、積んだままにしておかないと思うんです。しかも母に尋ねてみたらちゃんと聞いてるらしいんです。ほんの少しだけ嬉しかったのを覚えています。

会話はなかった気まずかった、嫌なところもいっぱいあった、でも心の底から憎みあってるわけじゃなかったんだな、、、とその時思いました。すごく、不思議な関係です。

渡米先の写真、確かこの通りの中古レコード屋でCDを買った

今でこそ、お互い大人になり顔を合わせれば会話もしますが、「あの時期はなんだったんだろう」「どうしてあんなことになったんだろう」と、未だに消化できない感情として残っています。どうせならこの感情に基づいたお話を作ってゲームの企画にしたい、ということで生まれたのがSOLOです

それを元にモック(試作版)を作り、運よくプロジェクトとして現在制作途中、といった感じになります。

仕事ではあるのですが、完全に自分のために作ってるなと思います。私物化してるなと思いながらも、自分にはこうすることでしか人に刺さるものは作れないと思っていたりもします。

それに僕自身、誰かの個人的な思いで作られたようなゲームや映画、作品に支えられて生きてきたので、こういう企画をやらせてもらえてすごく嬉しいです。

これからのこと

さて、今回は初回なので「思い」を書きましたが、今後このシリーズでは制作の様子をお届けできればと思います。この気持ちの入った作品が、どんな風に作られるのかそしてちゃんと出来上がるのか、一緒に楽しんで頂けたらと思います。

ということで、よければこれからもチェックしてみてくださいー!

そしてSNSも!
SOLOのX(旧ツイッター)
https://twitter.com/angoo_climbing
SOLOのインスタ
https://www.instagram.com/solo_theclimbinggame/

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