140字小説「偽りの天使」
どうやらみんなの目には、あいつは清らかな天使に見えているらしい。
でも、僕の目に映るあいつの姿は、真っ黒で邪悪だ。
あいつはそれを僕の心が汚れているからだって嗤う。
それならそれでかまわないさ。
僕は、自分が穢れなき心の持ち主だなんて思ってない。
穢れを悪だとも思わない。
清らかなふりをして
もっともらしい言葉で
他人を騙すような奴に何を言われようとかまわない。
僕は、僕が感じたことを信じて生きる。
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今日のお題「他・白・偽」
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