140字小説「蒼」

深い深い海の底
太古の記憶を宿したアンモナイトが呟く

『水底に届く微かな光
果てしなく深い蒼
ここはまるで宇宙のようだ』

高い高い空の上
夜空で瞬く星が囁く

『街を照らす仄かな月灯り
果てしなく深い蒼
ここはまるで水底のようだ』

海と空が溶け合う場所で
ふたりが出逢ったら
きっと仲良くなれるはず

***

今日のお題は「深海・空・記憶」でした。

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