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好きの集合体。

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粘菌(変形菌)の手引書を入手。
まずはこの本で基礎知識を学ぶのだ。

とにかく写真が綺麗。
粒々の集合体(魚卵みたいなの)って少し苦手で、ぞわっとする写真もある。
一瞬ぞわっとなるんだけど、粘菌に注がれる眼差しにきゅんとする。

だって、写真から「好き」がダダ漏れてる。
愛だよ、気持ち悪さを凌駕する粘菌愛。
こういう偏愛、大好物なんだ。

これ、絶対ニヤニヤしながら撮ってるよね。
見つけて、はぁ~~~(至福)ってなってるよね。
どう撮ったら一番綺麗かな、って撮りながらウキウキしてるよね。
…などと想像してにんまり。
個性的で色とりどりの粘菌を眺めてうっとり。

そして、帯に書かれた糸井重里さんの言葉にはっとする。

『美しいと変と面白いを、ひとつにした。
 新井さんって、凄腕だなぁ。』

そうか。
ここに、わたしの「好き」が全部詰まってたんだ。

美しいと、変と、面白い。
ちいさくて、変化する。
ちょっと気持ち悪い(ちょっとの匙加減が重要)。
不思議で、妖しくて、儚い。

・・・「好き」のオンパレードだ。
というか、もはやこれは「好きの集合体」ではないか。
なぜ急に変形菌なのか自分でも謎だったけど、納得。

ちいさな虫や花が好きで、気がつくと下ばかり見て歩いている私。
これからますます足元から目が離せなくなりそうだ。
そうだ、綺麗な虫眼鏡も欲しいな。

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