お地蔵さんが憑いてた話
夏のある日
叔母の友達Kちゃんが家に遊びに来た日でした。
「ぴょんちゃん、マッサージしたろか?」
『ぜひやってほしい~♡』
「ほな、横なって~」
Kちゃんはカイロをやっていて
いつも身体がカッチカチな私は気軽な感じでお願いしました。
さっそく寝転んで、マッサージしてもらおうと思ったら…
「なあ、ぴょんちゃん。
先に、憑いてるの取っていい?」
え?
なんのこと?って思いながら…
『お願いします。』
「若くで自殺した女の子が憑いてるわ~
高いとこから飛び降りたんやね~」
え?
めっちゃ怖いんですけど。
確かにその頃の職場はオフィスタワーの高層階の一室でした。
高所恐怖症の私。
怖いのであまり外を見ることもないのですが、
たま~に、休憩しながらふと下を見ると川が流れていて…
吸い込まれそうになることもしばしば。
そういうこと?
「これはよくないなあ~。友達欲しくて連れていきたいんやわ~」
『いやいやいやいや…マジで怖い~』
「ほな、取るで~」
数分もすると
「取れたで~」
よかった~と、安心したのもつかの間。
「もう1つ憑いてんで~。」
『え?今度はなに!?』
「お地蔵さん」
…はい?お地蔵さん?聞き間違い?
『OJIZOSAN?』
「お地蔵さん。なんか怒ってはんで~笑」
(;゚Д゚)
え?お地蔵さん?怒ってはる?WHY?
そもそも、神社とかその時は全然行ってないし、どゆこと?
ほんで、お地蔵さんに憑かれることあるの?
ほんで、あたしは何を怒らしたの?
あたしは、いつからそんな悪い子に…。夢遊病なのか?
「なんかさあ~、繁華街の二手に分かれた道通ってない?」
『え~?そんなとこ…
・
・
・
あるわ!通った!!』
「そこの二手に分かれるところにおらんかった?」
『分からんけど、おったかもしらん…。
でも、いたずらとか悪いことしてないねんけど…。
確かにお参りはしてないけど…。』
「あー。ぴょんちゃんに怒ってるわけちゃうわ。
その辺りに、やんちゃなお兄ちゃんとかおるやろ?
その子らが悪さするんやって、それで文句言って怒ってはる。」
お地蔵さんって文句言うの?( ゚Д゚)
(正しくは文句じゃないと思うんですけどね)
ほんで、怒んねや。
いや~、でもあたしに怒られても…。とばっちりやん。グスン
「話聞いてほしかったみたいやで。だから、憑いてきたんやね。」
『あたしに憑いて来られても~…』
Kちゃんに会うのをお地蔵さんが分かっていたので
話を聞いてもらいたくて、憑いてきたとのことでした(-_-;)
その後、話聞いてもらえたので満足されてお地蔵さんは
無事に帰っていきましたとさ。
いや~、よかったけど。
ビックリやん。急にお地蔵さん憑いてるとか。
しかも、通りすがりのあたしに憑いてきたとか。
でも、悪さされたら怒るのも当たり前やろし、話聞いてほしいって思うよね
だからって、何もしてあげられへんから申し訳ないけど。
後日、実際にそこだろう場所に行ったらちゃんとお地蔵さんいてはりました。
そして、ちゃんとお参りもしときました。
最近、その辺全然行ってないからどうなってるのかなぁ~。
久しぶりに思い出したので、またお地蔵さんに会いに行こうかな。
また何か思い出したこと書きますね。では、また~
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