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【No.11】なぜフィリピン留学なのか

口コミで広がる、フィリピン留学の人気

フィリピンと聞くと、治安が悪い、タクシーでぼられるなど、あまりいいうわさは聞かない。実際、周囲の人に「フィリピン留学を考えているんだけど…」というと「え?なんでそんなところに!?」という反応をする人がほとんどだった。

留学というとやっぱり憧れはイギリスとかアメリカ、カナダ。自然大好き!な人ならオーストラリアとかニュージーランドとか? このあたりがぱっと思い浮かぶ国だろう。第一にフィリピンを思い浮かべる人はなかなかいないかもしれない。

それでも、ここ数年、口コミでだいぶフィリピン留学のよさは伝わっているようだ。取材した人の多くは、フィリピン留学の動機を、「先輩や友達がフィリピン留学はすごくいいと言っていたから」と答えている。

「いきなりアメリカやカナダに行く前に、フィリピンで英語力をつけておきたいから来ました」という人にもたくさん会った。

「どうせアメリカやカナダに行くなら、フィリピンに寄らずにいきなり行けばいいじゃん。今の若者は打たれ弱いというから、いきなり白人社会に飛び込むのは怖いのかな?」と思っていたがそれだけではないようだ。

たとえばワーキングホリデービザ(以下ワーホリ)で海外に行こうという場合。ワーホリの期間は1年間と限りがある。現地で仕事を探そうにも英語ができないと話にならないから、最初の数カ月は英語学校で英語を勉強する人が大半だ。

しかし3カ月くらい英語を勉強しても仕事で使えるレベルにはほど遠い。結局は、日本人が多く働く日本人レストランや土産物店で働くことになる。周囲は日本人ばかりだから、たいして英語力もあがらないまま1年が過ぎ、帰国したものの、就活で武器になるほどの英語力もついていない、という例は、はいて捨てるほどある。

だったら、先にフィリピンで英語力をつけてからワーホリに行けば、より有利なスタートラインに立てる。そう考える人がちらほら増えているのだ。

逆に、1年ワーホリしても英語力がつかなかったから、帰りにフィリピンに寄って語学を学び直したという人にも何人か会った。最初にフィリピン留学の存在を知っていたら、絶対ワーホリ前に行ったのにと言う人もいた。

Yes Noしか言えなかった人が1カ月後にはしゃべれるように

なぜ、英語圏の学校で学ぶよりもフィリピンで学ぶ方がいいのか。
理由は、コストパフォーマンスの良さだ。

まず、授業時間が長く、授業内容が濃いのに、英語圏に留学するよりも、費用が圧倒的に安いのだ。

英語圏の語学学校の授業は、たいてい午前中で終わる。オプションで授業を受けられたり、市街観光などのアクティビティがある場合もあるが、たいていは、授業は午後1時ごろまで。クラスの人数は10人前後の少人数ではあるが、1対多の講義形式で、自分から手を挙げてどんどん発言をしないとなかなか英語を話す機会がない。

これに対し、フィリピンではマンツーマンの授業が中心。授業は学校によって多少異なるが、朝8時から夕方5時までと長時間。希望すれば6時、7時まで授業が受けられる学校もある。マンツーマンだから周囲を気にせず英語をたくさん話せるのが最大の利点。

しかも、金額は、英語圏の語学学校の3分の1とか2分の1という低価格。

さ・ら・に! この金額には、1日3食の食費と、週2~3回の掃除・洗濯サービスが含まれている。家事をしないで勉強だけに集中できる環境なのだ。日々、仕事と家庭の両立にきりきり舞いしているワーママにとってこれは本当にありがたい。

取材をしていると、「来たばかりの頃は、先生が何を言っているかさっぱりわからず、イエス、ノーくらいしか言えなかったのに、1カ月で先生と会話ができるようになった」という人が何人もいた。

これには心底驚いた。(つづく)

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