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イタリアは2026年サッカーW杯に出場できるのか?それとも3大会連続で出場を逃すのか?

こんにちは、Angelo(アンジェロ)です。

僕の経歴を簡単にご紹介すると、若い頃はイタリアのプロチームに所属し、引退後は欧州でサッカーのコーチングや心理学を学び、人材育成等に従事。その後、来日して、日本の子ども達やコーチ陣へサッカーの指導を行った。

僕の詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。

今回は、サッカー強豪国でもあり、僕の出身地でもあるイタリアがなぜ2大会連続でワールドカップ出場を逃したのか、そして、次の2026年のワールドカップには出場できるのかについて、考察していきたい。


サッカー界におけるイタリアの位置付け

イタリアにとってサッカーは国民のスポーツとも言えるくらい人気だ。多くの子ども達が幼い頃からサッカーを始める。

イタリアのプロサッカーリーグのセリエAは、イングランドのプレミアリーグ、スペインのリーガ・エスパニョーラと並ぶ世界トップクラスのリーグでもある。

そんなイタリアだが、これまでにFIFAワールドカップでは、本大会出場18回、優勝4回の実績を収めている。 さらに、FIFAランキングで1位になった経験を持つ8チームのうちの1つでもあるサッカー強豪国だ。

しかし、イタリアは2018年のロシアワールドカップと2022年のカタールワールドカップの出場を逃している。

サッカー強豪国でもW杯の出場権を獲得するのは簡単ではない

イタリアが2回連続でワールドカップを欠場したのは、僕だけではなく、多くのイタリア人にとって大きなショックだった。特に2022年ワールドカップに向けた予選で敗退した時の国内での衝撃は大きかった。

というのも、2021年夏に開催されたEURO2020でイタリアはヨーロッパ王者に輝いたばかりだったからだ。

誰もがイタリアのワールドカップ出場を疑わなかった。

しかし、2022年ワールドカップ最終予選でイタリアは北マケドニアに不覚を取り、予選敗退となった。

当時のロベルト・マンチーニ監督はこう述べている。

「フットボールとは、こういうものだ。時に、信じられない出来事が起こる。この試合を分析するのは難しい。我々はEUROの優勝に値するチームだった。運命が、我々を不運な方向に導いた。こんな風になるべきではなかった。私の将来がどうなるかはわからない。それ以上に、今はショックが大きい」

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イタリアが2大会連続でW杯出場を逃した要因

イタリアのワールドカップ予選敗退には、試合でのパフォーマンスなど様々な要因があるが、代表的なものをいくつか紹介したい。

①競争激化

僕が要因の一つと考えているのは、ヨーロッパ各チームのレベルアップによる競争のダイナミクスだ。

サッカーは欧州においてはとくに人気の高いスポーツであることから、競争が激しいスポーツであり、ワールドカップのような主要なトーナメントの予選はイタリアを含めどの国にとっても、回を重ねるごとに困難なものとなっている。

②世代交代の遅れ

もう一つの要因としては、イタリア代表のチームの世代交代が適切になされていなかったことだと考えている。

予選当時から僕はチームに若い才能を持ち込み、チームの戦術的なアプローチを再検討することの重要性を感じていた。同時に、監督のリーダーシップの安定性の欠如がチームの闘争心に影響していたとも考えている。

これに気づいてか、その後開催された国際親善試合で「アッズーリ(イタリア代表を指す愛称)」を率いるロベルト・マンチーニ監督は、21歳のMF / Nicolo FAGIOLI、20歳のMF / Fabio MIRETTI、16歳のFW / Simone PAFUNDIを初招集している。また、左ひざの前十字じん帯断裂の大けがから復帰したFW / Federico CHIESAが1年ぶりに選出された。

最後に

約12年間という期間、イタリアはワールドカップ本大会を経験していないことになる。

イタリアが直近2大会連続でロシア2018とカタール2022のワールドカップを逃したことを考えると、次に開催される2026年アメリカ大会を逃すわけにはいかない。

イタリアは過去の過ちを反省し、現在のアズーリ(イタリア代表の愛称)では、前回大会の敗因となった世代交代の遅れが適切に修正され、若い才能が流入している。さらに、新監督が就任し、チームをリードし、新たなフォーマットの構築をはじめとしてさらにレベルを強化した指導へと転換している点にも期待している。

こうした改善と強化が行われている中で、新監督はイタリアを次のワールドカップに導くことができるだろうか?

かつてサッカーの強豪国に名を連ねていたイタリアが再び出場を逃し、3大会連続でワールドカップ予選敗退を繰り返すことをあなたは想像できるだろうか?


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