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マチュピチュよりもウユニよりも、ラパスの年越しを世界3大年越しスポットに任命したい

メキシコに移住して初めてのクリスマス休暇。
日本の友人とペルー・ボリビアに行くことにした。
目的はもちろんマチュピチュとウユニ塩湖。その延長線上で、クスコやラパスに行くことになっていた。

出発前から風邪をひいていたわたしは、出発前日にメキシコでお尻に注射を打たれ、半分回復した状態でリマへ向かい、そこで2人の友人と合流。
翌日クリスマスにクスコへ行き、高山病による激しい頭痛に死にそうになりながらも、マチュピチュへ向かった。

パワースポットと称され、世界遺産にもなっているペルーのマチュピチュ遺跡。

列車やバスを乗り継ぎ、ついに到着した。

そこに待っていた景色は...

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いつも見ている写真の通りの景色だった。

と、感じてしまった。

もちろん、いつも見ているあの写真通りのマチュピチュが今目の前にある!
とにかく大きいし、着いたときは曇っていたのにだんだん晴れてきて全貌が見えて壮大!
という感動はあった。

でも、いわゆる「パワースポット」的ななにかは、わたしは残念ながら感じられなかった。
(ちなみに、感じる人はものすごいパワーを感じるとのことなので、もちろん行く価値はありです。)

マチュピチュでは1泊し、翌日クスコの街へ戻り、そこからウユニへ。

ここでの目的はもちろんかの有名なウユニ塩湖。
雨がふって塩湖に水が張り、ガラス張りのようになるあの湖だ。

塩湖の中にある有名なホテルに泊まり、そのかわいさにテンションがあがる。

翌日、街まで繰り出し、日本人の旅人がよく利用するという旅行会社でのツアーを申し込み、出発。

ジープに9人ほど乗って出発した。

数時間走って、ようやく塩湖に着いた。

が、塩湖に水は張っていない。

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というのも、このウユニ塩湖、雨季が1-3月くらいなため、絶景を見るなら2月ごろ行くのが一番良いとされている。
だが、わたしたちが行ったのは12月。

なんとか水たまりのあるところを探しあて、ようやく(無理やり)鏡絵を楽しむ。

本当は湖全体が鏡になる風景を期待していたのだが。。。鏡になっているのはほんの一部だけ。こればっかりは自然の気分次第。しかたがない。

ウユニ塩湖をあとにし、最終目的地のラパスに向かう。

空港に到着して、タクシーでホテルへ向かった時からラパスを好きになった。

ラパスはお碗型の街として有名で、上に行けば行くほど貧困層、下に行けば行くほど富裕層となっている。

空港はラパス市外の、お碗の上より離れたところにあるので、市内へ向かうにはお椀を下る必要があった。

お碗の上は、道端に市場のようなものが出ているが、確かに噂通り、決して綺麗、清潔とはいえない環境だった。
噂によると、坂の上から水が流れてきたと思ったら、おばあちゃんのおしっこだった、みたいなこともしょっちゅうらしい。

でも、その後お碗を下っていくときに見えた街の風景。
全体的にオレンジの屋根をした建物。
お碗型の土地に、這うようにぎっしり建てられた建物。
360°風景を見渡せる街なんて初めて来た。

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気に入った。

宿泊地に無事到着した。
ホテルはお碗の中腹にある、アパートのようなホテルだった。

部屋に入ってみんなで叫んだ。

なんと、部屋の180°が窓になっており、ラパスのお碗型の街を眺められるようになっていた。

絶景とはこのこと!

到着1時間、どんどんラパスが好きになった。

そのあと市内におり、ご飯を食べたり街をプラプラして、年越しグッズを買ったり。

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日が落ちてホテルに戻った。

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その日は大晦日。
街に出てもとくに年越しイベントなどを見つけることができなかったので、ホテルで年を越すことにした。

ホテルから部屋に食事を提供してもらい、スタンバイ。
さっき街で買ったHappy new yearのカチューシャやそれぞれのグッズを装着してカウントダウン開始。

3, 2, 1...
Happy new year!!!
と叫んだわたし達の声と同時に、180°の窓の外から、一斉に花火があがった!

180°囲まれたオレンジ色の光の街から止めどなくあがる花火!

絶景だった。
この感動はことばでは説明できない。

イベントとして上がる花火ではなく、あくまで地元の人たちが個々人で上げている小さな打ち上げ花火。
それぞれにとっては、ただお祝いの気持ちをパーっとあらわすだけに過ぎないかもしれない。

でもそれを、お碗の中腹で180°囲まれて見る贅沢さ。

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花火は10分たってもなりやまない。
いつまでもいつまでも、いろんなところで花火がバンバンあがっている。

ラパスの夜景は百万ドルで有名だが、年越しの花火は格別だった。

マチュピチュよりもウユニ塩湖よりも感動した。
温かい気持ちに包まれた。

ラパスの年越しを世界3大年越しスポットに任命したい!

そんなことを叫びながら、翌日から仕事のわたしは、後ろ髪ひかれながらひとりメキシコへと帰っていった。

おわり。

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