やりたいことは、ダイバーシティなんてカッコつけたことじゃない
タイトル出オチで、今回の内容はも言い切ってしまっている。
じゃあ、おしまい
っていうのも少し乱暴なので、少しお話しをさせて下さい。
私のお仕事
私は、事業創出という新しいサービスを作るお仕事をしています。
世の中の変化や、様々な人のニーズを読み取って新しい価値を提供するということを日々考えています。
アイデアを想起して、カタチにしたら、直にお声を聞いて、机上の空論をリアリティのあるものにしていきます。
マスクを手放せなくなったこの1年はなかなか声を聞く機会を作ることが出来なくなってしまいました。
誰のためにサービスがあるのか
宅急便の生みの親である小倉昌男さんは消費者のことを優先すべきだとして「サービスが先、利益は後」と言っていました。
率直に素晴らしい理念だと思います。でも、それを企業の一社員がやることの難しさを感じています。企画が良くてもそれがサービスになった時にどれだけの利益を企業にもたらすことが出来るのかが重要とされます。
功利主義だと企業を責めてるわけではありません。利益が出なければサービスもプロジェクトも継続することが出来ないのでそれは当然です。
利益を出し続けて、誰かの役に立つサービスを作ることはとても難しい。
必要な時だけ声をかけることへの抵抗
アイデアをサービスにするためには、消費者や受益者となる方へのヒアリングが必須です。時としてPoC(実証実験)のように協力を仰がねばならないこともあります。多くの場合、ご協力を頂く関係者の方に謝礼等をお支払いすることは少なく、手弁当でやって頂くわけです。
アポイントを取り、構想を説明して、ご協力を頂く際には、理想を語り、頭を下げてお願いするのに、企画が止まったり終わったりすると、途端に連絡しなくなる企業が非常に多いです。
地方創生だとか、障がい者支援だとか、共生社会だとか美辞麗句を並べておいて、上から目線で助けてやるといった姿勢や、結局自分たちの利益だけしか考えていない、そういうことなのだと思います。
ボランティアではダメなのか
私見ですが、理想は事業として利潤を生むものであるべきだと思っています。
ボランティアで頑張っておられる方は沢山いらっしゃいます。ただ多くの方々は運転資金に困っておられるのが実態だと思います。
地方創生と障がい者の方が働きたいお仕事ができるようになる、ということが私がやりたいことのテーマです。
補助金や寄付ではなく、事業として成立するようにしていきたい。補助金が打ち切られたら終わり、資金集めに奔走…は常に不安と隣り合わせです。
珍しくない普通のこととして、社会の構造にきちんと組み込まれていくこと、それこそが本当のダイバーシティであり、根ざしていくことだと思います。きちんと根を張り、自ら日を浴び、育つようでなければならない。
特別でいる限りは、支えが必要ですから。
企業にいるからこそ出来ること、企業にいたのでは出来ないこと、その両方を社内外の活動で成し遂げたいと思っています。
来月あたりこんな感じのことをどこかの対談で話す予定です。
よろしければサポートをお願いします。自費出版(紙の本)の費用に充てたいと思います