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楽しむことは楽をしているみたいだってずっとどこかで思ってる

そんなことはないってわかっている
けれど、私はいつも心の底から楽しむことができないでいる

各設問の文章のうち正しいものを選びなさい
(各5点)



努力をすることはいつも苦しいもの
苦しければ苦しいほど頑張っていることになるよ

好きこそものの上手なれ
何だって楽しみながらやらないと頑張れないよ

頑張っているときはいつも真剣でなくっちゃ
笑っていられるのはまだ余力がある証拠だよ

苦しい時こそ笑わないと
笑顔をキープしていこう

楽をするということは合理性や生産性の賜物
文明は楽をするために発達をしたのだから
楽する方法を考えないと

楽ができるってことは本気じゃないな
手が抜けるうちはまだまだ本当の大変さを
分かってないよ

どちらも正解ではないし、
どちらも正解だとわかっている
ケースバイケースだし、要するに
セルフコントロールとして
どちらの方が自身を動かして、効果を最大化
するかというだけなのだと思う

と、言いつつも実際の私は、
深く考えすぎる
強く受け止めすぎる
楽をすることは手を抜いているみたいだし
向き合っていないような気がしてしまう
どこかで抜いた手はどこかでしっぺ返しとして
跳ね返ってくる
生きていることのほとんどは苦しくて楽しくない
楽しくないこともやらないといけないし
逃げても何も変わらないから
楽をしたり、逃げてはいけない
と、思っている(あるいは思う傾向にある)

これに関しては正解・不正解でいえば
実に不正解だと思っている

たしか岡本太郎さんは言った
「迷った時は困難な道を選べ」と

私もそうしているような気はするけれど
私の場合は、「困難な道を選ばないといけない」
という強迫観念からなのだろうと思う

合理的で論理的である方が合点がいくことが
多いのに指向性というのか、思考のくせ
とでもいうのか
楽しむということについて苦手を持っている

自己肯定感が低いーこの表現よく見ますよね
表現や使いたがることを否定はしないし、
私がそうであることをも否定はしない

自分で自分を縛り付けているもの、という方が
近い表現だと思う
「楽をしたら報いを受ける、反動が来る」
「苦しいことに向き合えないことは悪である」
という自分にかけた呪いのようなものも
行き過ぎると、かえってダメにする

たとえば
そんなに会社のなかで活躍しようと
必死にならなくて
いいんじゃないの?
と楽しむように促したならどうか

副業をすることを考えて、
もっと別のことを頑張るかもしれない

転職をするかもしれないし
目的もなく海外を放浪するかもしれない

そこで得た経験やつながりが
越えられずにいる壁を壊すかもしれない

あるだけの貯金で細々と生活しながら
自己満足の理由だけで詩を本にまとめる
かもしれない

そうして自分を見てみたら
無意識に紡いだ詩のなかに
私が考えているほんとうのことが
見えるかもしれない

楽をすることも、手を抜くことも、
楽しむということも
誰かに迷惑をかけない範囲であれば、
報いなどやってこない
と思い知るかもしれない

人が怖いと思ったり、
生きることが苦しいと思ったり
することが少しだけ減るかもしれない

と、思いをはせることで、
別の私がどこかでその道を
進んでいるのかもしれない
と半分だけ本気で思う

私は私をやめたいわけではないけれど
今の私は楽しくない
半分だけ私をやめたなら、私は私を残したまま
別の私になれるのかもしれない

そもそもこんな風に考え続けることそれ自体が
呪縛なのかもしれないけれどね


たんなるにっき(その77)

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