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見上げれば青い夜

終わりの見えない資料作りを
終わらせるのは締切だけなのだろう
街の賑わいのなかでも
街が静まり返った夢のなかでも
私はずっと資料を作り続けている

説明のつかないものには傾倒できず
神頼みなど一切しないのに
何かの答えが出されるのだと思う時は
『正しいこと』をしようと思うし
『良くないことをする』と答えは悪い方へと
歪められてしまうのではないかと思う
-それはジンクスや神頼みではないか
と言われるかもしれないけれど
そうかもしれないけれど、そうではない
出来るだけ正しく、まっすぐでありたい
努力に水をさしてしまったり
あとになって、『あの時あれをしなければ』と
非科学な後悔と言い訳をしたくないだけなんだ

特異な才能も、明晰な頭脳もない
ずるい考えは人より浮かぶかもしれなくても
実行するほどの勇気も意欲もない
努力し続けられることこそが素晴らしい才能
だと人を見て思うけれど
どうやらそこまでの才能もない
なのに、人よりも怠けられる才能もない
何もかもが中途半端なのだからこそ
いつまでも考え続けている
それも同じことばかりを考え続けている

周りはどんどん前に進んでいて
それを証拠にたくさんのものを得ているのを
目の当たりにする
誰かを批判して押し退けてもそれは同じ場所で
暴れ続けているだけなのだろうと思う
きちんと前に進んでいる人は周りを批判すること
よりも、自分自身を見つめることに時間を
割いている

ああ、空はこんなに青いのに
と定期的に頭のなかで節が流れる時は
見たくないものがたくさん見えてしまって
いる時のような気がする

ふつうがいちばん難しい
それが出来ていない人ほど自分自身を棚に上げて
批判や文句を並び立てている
読み手の声は画面越しで留まるから
棚に上げていることはいつまでも気づかない

すべきことが出来ていない
でも、それに手を伸ばすことが出来ないくらい
気持ちに余裕がない
ジンクスや神頼みという意味ではなく
とてもとても久しぶりにカプセルトイをやる
赤べこを見て思い出したことを忘れずにいたら
私は諦めてしまうことを、もう少し諦められる
ようか気がしたから

たんなるにっき(その116)

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