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田舎暮らしが自慢になる時代


インスタなどでも、自然豊かな田舎に暮らしている人の、身近な風景を写した素敵な写真を見る機会が増えたように思う。

わざわざどこかに出かけなくとも、身近に豊かな自然があって、いつでも美しい風景を写真に収めることができる、これこそ、実はすごく贅沢なことなのではないかと思うのだ。


「今日は夕焼けが綺麗だな、ちょっと干潟に寄って写真を撮って帰ろうかな」
「雲がきれいだから、ちょっと近所の畑に寄って、空の写真を写して帰ろうかな」
私自身、そんな風に身近な風景を写真に撮って、インスタに投稿している。


「ポツンと一軒家」という番組がある。
「周りに民家もなくて、他に住んでいる人もいなくて、寂しくないですか」という質問に、そこにに住んでいる人は決まって、「いいえ、全然寂しくないですよ」と答える。
私にはその気持ちがわかる気がするのだ。


人は自然に接していると、孤独を感じないものなのだと思う。
干潟で写真を撮っている時、空の写真を撮っている時、私は一人でいても、全く孤独を感じない。
いつもより深く息をしている気がする。


都会暮らしで、周りにはたくさんの人が住んでいるはずなのに、その誰とも繋がれていない、その方が人は孤独を感じるのではないか。
周りに人がいるかどうかではなく、自然と切り離されていることが、孤独を感じる一番の理由なのではないかと思うのだ。


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