やっぱり僕はうつ病だ(#5 復職トレーニング)

1 前回までのまとめ

うつで休職。朝起きて夜寝る、三食ご飯を食べるという普通の日常生活を送れるようになり、2ヶ月間の休職を経て復職することとなった。


2 復職の経緯

普通に生活できるようになったことに加え、このタイミングで復職をきめたのはもうひとつ理由があった。
私の職場のルールとして、休職3ヶ月間は給料が満額でることとなっていたのだ。大変ありがたい制度だと思う。

復職後はすぐ仕事に取り組むのではなく、1ヶ月間は、休職という形をとりながら時間を調整しながらトレーニングとして職場に来る、という仕組みになっている。

そのため、給料がもらえるのは、実質休職2ヶ月+トレーニング1ヶ月の3ヶ月間がマックスだったのだ。
働きたくはないものの、給料がないと困ってしまうので、この期間内で復職することとした。


3 復職トレーニング

トレーニング内容としては、初日は通勤するだけ。少し挨拶して席の整理整頓をするだけで帰った。
翌日はたまったメールをチェックして帰宅。滞在時間を、1時間からはじめて、2時間、半日、1日と、徐々に増やしていった。

仕事はバイトでもできる単純作業からはじまり、少しずつ周りの人に任せてしまっていた業務を引き継いでいった。


4 気づいたこと、苦労したこと

仕事をしてみて、最初に苦労したことは、頭が全く働かないことだった。

仕事の組み立てが頭のなかで全くできず、目の前にあることだけしかできなかった。三歩あるいたら忘れるニワトリ状態だった。

加えて、極度に眠たくなることが大変だった。
2ヶ月間頭を使っていなかったからか、オーバーヒートしたように、眠りが襲ってきた。
シャープペンで足を刺しながら眠気に耐えていた。

また、復職してすぐに高熱が3日間続き、仕事を休んだ。

周りには、仮病だと思われたに違いない。やっぱりまだ復職は早かった、と思われたかもしれない。ただ、熱は本当にあった。

しかし、昔から知恵熱が出るタイプだったので、風邪というより、ストレスだった可能性は高い。

そういえば、大学受験前日も滞在先のホテルで高熱が出て、ひとり苦しんでいたのを思い出した。


5 まわりの反応

復職にあたって一番気になったのは、周りの反応だった。
腫れ物に触るような扱いをされるのではないか、ととても心配だった。

いざ復職してみると、まさに腫れ物だった。腫れ物というより、赤ちゃんのような扱いだったこともあった。

もちろん、皆優しい人たちで、悪気もないが、ちょっとした気遣いが逆に苦しかった。ただ、当然、気遣いされないとやっていけない状態なので、そういった反応は当たり前なのだ、と気づくと、あまり気にならなかった。

こんなトレーニングをうけないとまともに仕事が出来ない社員なのだから、腫れ物扱いは当然のことだったし、逆の立場でもそうしたと思う、と考えるようになった。

6 進歩

それでも、少しずつ、少しずつできることが増えてきて、1ヶ月が終了し、ついに完全な復職になった。

7 今回のまとめ

復職するもうまくいかず、腫れ物扱いされながら、やきもきしながらもなんとかトレーニングを終えた。
次回は完全な復職について書こうと思う。

今回も最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。


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