やっぱり僕はうつ病だ(#2 カウンセリング)

僕は元々やせ形だったものの、仕事のストレスが進み、周りもひくほど痩せていった。

さすがに自分でも危機感を抱き、まずはカウンセリングに行くことにした。

1 カウンセリングの選定

カウンセリングと一口にいっても、いくつか種類がある。
市などの自治体が無料で対応してくれるもの、民間の有料のもの、職場が提携しているもの(有料、無料)。
医師が実施するものやその他様々な資格を持っている人が実施するもの。
正直、どの資格がなにをどこまでできるのかなどの専門的な話はわからなかったので、選ぶ基準がないに等しかった。

最初は、無料なので市の窓口に相談をしようと思った。しかし、月に1度の開催で都合が合わなかったり、なにより市役所の職員に知人が多いため、どこで出くわすかわからないという恐怖があった。

民間のカウンセリングは、なにを基準に選んでいいかわからなかった。本当はそんなことないとは思うものの、なんか怪しいイメージがあった。しっかりしたところももちろんあるのだろうが、まずいところにいくと怪しいものを勧められるのではないか、という偏見があった。

学生時代、カウンセリングなどを勉強している友人もおり、今となってはもっと話を聞いておけば良かったと後悔している。

また、どうやって選べばいいか、情報もなかった上、ネットにはあやしい情報がいっぱいでとにかく怖かった。

結局落ち着いたのは、職場で提携しているカウンセリング施設だった。
仕組みとしては、指定回数以内は職場負担でカウンセリングが受けられる。それ以上は自己負担。カウンセリングを受けたこと、話した内容は、本人が希望しない限り職場には公表しない、というものだった。
(この仕組みだと、カウンセラーから職場へ水増し請求できるのでは、と思ったが、きっと阻止する仕組みがあるのだろう)

職場と提携しているのだから、あやしい施設ではないだろう、ということと、とりあえずは無料であることから選んだ。福利厚生大事。

2 カウンセリングに行った効果

結果を先に書くと、カウンセリングに行ったことで一定の効果が得られた。

「自分が弱っている」ということを、初めて人に吐露することができたことが一番大きい。

僕はこれまでそれなりに優等生キャラで、人の期待にある程度応えてきた。その反面、プライドがものすごく高く、応えられないということへの恐怖がものすごく強かった。

しかし、カウンセリングで、初めて人に弱味を見せたことで、その堰が崩れた。
話しながらボロボロ泣き出し、備え付けのティッシュを空にしてしまったので、カウンセラーさんが補充してくれたのを覚えている。

カウンセリングというと、ただ話をきいて、「大変だねー」と相づちを打ってくれるだけかと思いきや(大変な偏見だと思う)、かなり前向きな話をしてくれた。
現状を変えるために何が必要か、提案をしてくれたり、一緒に考えてくれたりなど。

職場の良くしてくれている上司に、自分が限界を迎えていることを話すことができ、上司も一緒に改善方法を考えてくれた。

少しずつ前へ進むことができたことで、自分の気持ちも段々と前向きになってきた。

3 どんでん返し

少しずつ好転していったように思えたある日、職場で更に問題が起きた。初めて職場で声を荒げた。

世間では半沢直樹ブームが少し過ぎた頃だった。

その後すぐにカウンセリングに行った。
その時にカウンセラーさんに言われたのは、「もう逃げるしかないね」だった。

絶望だった。少しでも前に進めていたと思っていたのに、全てがひっくり返り、なすすべがなにもなくなってしまった。

次の日、仕事に向かう途中で道端に吐いた。
飯はほぼ食べていなかったので、ゲロというより胃酸だった。もう限界だと思い、良くしてくれた先輩に電話して、その日は仕事を休むことを伝えた。

そうして、次の手段として、心療内科の受診を決意した。

4 今回のまとめ

今回はカウンセリングに通ったことを書いた。結果としてカウンセリングに通うのは辞め、次回以降は心療内科に通ったことを書くのだが、なにもカウンセリングが無意味だったとは思っていない。

カウンセリングに通うことで一定の前進ができたし、カウンセラーさんもとても親身になってくれた。
しかし、手に負えない状況に陥ってしまっただけだった。
職場の提携しているカウンセリングというと、職場に有利な方向で進めるのではないか、とか、こっそり職場に情報を流してしまうのではないか、とか、疑ったが、少なくとも僕の場合は不利益を被ることはなく、通って良かったと思っている。

次回は心療内科にかかったことを書こうと思う。

今回も最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?