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指導者を選ぶ基準として、競技実績のみで判断するのはキケン!!

こんにちは!

関東を中心にS&Cコーチ兼パーソナルトレーナーとして活動する姉﨑 伸と申します。

東京もようやく梅雨明けしたようで、めちゃくちゃ暑い日々が始まりました。
ですが状況が状況なので、夏らしいことは来年にとっておくことにします…


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本日の内容はどらかというとアスリート向けです。
先日、このようなツイートをしました。



アスリートは様々な競技コーチやトレーナーと出会います。
たしかに指導者(競技コーチもトレーナーもまとめて)を選ぶ際に、その指導者の選手としての競技実績が素晴らしいと、素晴らしい指導をしてくれるだろう!と期待してしまうのはわからなくもないです。
実際にその競技のトップでやっていたのなら、トップの競技者にしかわからないこともあるでしょう。

しかし、
「競技者として素晴らしい=指導者として素晴らしい」
この根拠はなんなのでしょうか?


私はここに根拠は無いと思います。
「昔すごかった人だから指導もすごいんだろう」となんとなくで選ぶことが多いと思いますし、「なんか昔すごかったから言ってることももっともらしく聞こえる」というのがほとんどだと思います。
なんとなくで選んだ結果、競技能力向上のための適切な指導を受けられず、短い競技人生をムダにしてしまうのはもったいないことです。


必ずしもすべてのスポーツで自分が指導を受けたい指導者から指導を受けられるとは限りません。
出会った指導者が良い指導者なのか、悪い指導者なのかは「運まかせ」みたいなところもありますから。

ですが、もし自分がやっている競技の指導者を選ぶことができるのだとしたら、どのような基準で選ぶべきでしょうか?
指導者の競技者としての実績以外に考えるべき要素をご紹介します。


1.自分が通いやすいかどうか

どんなに良い指導者だとしても、通うのにものすごく時間がかかる(距離が遠い)場合は現実的ではありません。
指導を受ける側の人にも生活がありますから、「すべてを犠牲にしてでもこの人から指導を受けたい!」という強い思いがない限りは難しいでしょう。

また1回指導を受けただけで劇的に変わるほど身体は単純ではありません。
継続して受けられるかどうかが重要となってきます。
自分が通いやすく、生活の負担にならない距離にいる指導者を探すのが良いでしょう。


2.費用が現実的か

指導者も仕事ですから、対価を支払う必要があります。
その対価が自分の生活に見合ったものなのかどうか、多少高いと感じてもそれに見合うメリットがあるかどうかなどを判断しましょう。

また、ボランティアで活動していて、かつ素晴らしい指導を提供している人はほとんどいないでしょう。
対価を支払うことで、指導者側は結果を出す責任がついてきますから、お金のやり取りがあることで、双方本気で取り組む可能性が上がります。


3.信頼できそうか

指導をお願いする時は、ある程度その指導者のことを調べると思います。
その中で、「あぁ、この人の言ってることは信用できそう」と思える内容かどうかを見ましょう。


感覚的にはなってしまいますが、仕方のない部分なので、「信頼できるか」を判断しましょう。

4.人間的に合うかどうか

信頼できるかにも繋がってくる要素ですが、どんなに素晴らしいものを提供してくれる指導者でも、「ちょっとこの人苦手だな…」「人間的に合わないかも…」と感じるなら別の指導者を探したほうが良いと思います。

「この人の指導は素晴らしいから大丈夫!」と最初は思っていても、人間的に合わない人と会うのは精神的ストレスになります。
精神的ストレスは練習やトレーニングの質を落としてしまいますから。

そこを割り切って考えられる人であれば大丈夫ですが、そんな人なかなかいません。
会ってもストレスと感じない、むしろ指導を受けて楽しいと感じられそうな指導者を探しましょう。

5.適切な指導内容を提供してくれるか


これは要素に上げましたが、非常に難しい問題です。
本当に効果があったかどうかは受けてからでないと分かりません。

そして知識がなければ、その人が言っていることがどうなのか判断することは出来ません。
自分の解決したい問題を解決できる能力をその指導者が持っているかどうかも、事前に知るには限界があります(だからと言ってまったくリサーチしないのも良くないですが)。

また先にも述べたように、1回の指導で大きく変わることはほとんどなく、効果を出すにはある程度継続して指導を受ける必要があるので、指導を受けている最中は適切なものを提供されているかの判断が難しいです。

なので大事な要素ではあるのですが、指導者を選ぶ際は他の4つの要素を優先的に考えたほうが良いでしょう。


まとめ

以上、指導者を選ぶ際に考えるべきことを簡単に説明しました。
これだけではないと思いますが、今回上げた項目を考えることがほとんどだと思います。
この選ぶ基準は、一般の方が治療家さんやパーソナルトレーナーを選ぶ際にも使えるはずです。


アスリートが真剣に競技に打ち込める時間は、人生の中ではとても短い時間です。
その短い時間をムダにせずより良い競技生活を送るためには、より効率的で安全な競技練習やトレーニングを受ける必要があります。
ですから指導者(トレーニング指導者も)は、常に知識をアップデートして指導能力を磨いていく必要がありますし、アスリートには優秀な指導者を見つける・自分のことについてしっかり調べる能力をぜひ身につけて欲しいなと思います。

しかしどんなに説明しても、
「競技レベルの高いアスリート=指導能力の高い指導者」
と考えてしまうアスリートがいるのも事実で、そういったアスリートにどのように説明すれば理解してもらえるのかは、いまだに答えが出ずにいます。
この明確な答えが出たらまた記事にしたいと思います。


あとがき

めちゃくちゃ暑いのでダイエットもかねて、家の近くの区民プールで水泳を始めることにしました。
競泳水着も買ったのであとは行くだけです。
水泳といえば、特に中学生のころの体育の水泳のあとの授業が異常に眠かったのを思い出します。

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