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My collection No.6『西村昂祐/trace reproduction4』 / 物を認識する情報の行方

My collection No.6
『西村昂祐/trace reproduction4』

本日は僕がコレクションさせていただいた西村昂祐さんの作品をご紹介させていただきます。
購入したのは少し前になるのですが、大阪にあるギャラリー「イグエムアート」さんで西村さんの個展が開催されており、その際に拝見してとても惹かれた作品です。
西村さんの作品のコンセプトは「複製の相違点」で、複製された物それぞれにオリジナリティがあるという考え方になります。この考え方は現代の資本主義やアートの消費に対しても一石を投じるのではないかと思っています。

今回の作品タイトルの”trace reproduction”は、"trace"が形跡という意味で、”reproduction"が複製という意味になります。つまり、一度描いて貼り付けたベースから、その「形跡」を残した状態で再度貼り付けて「複製」したものということをタイトルで言われているのかなと思います。

西村さんの複製シリーズはアニメや有名な作品をモチーフにして、抽象度を上げて描かれています。キャラクターの抽象度がどこまで上がるとそのキャラクターと認識できなくなるのかとても興味深い作品でもあります。また、キャラクターを認識する上で重要となってくるのがその背景だと感じ、そこにとても惹かれました。

1つのキャンバスを2画面にして表現されているところも斬新ですし、2画面の変化も大きく面白い作品です。

新作でも様々なチャレンジをされていて、今後とても楽しみな作家さんです。

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