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Y gionグループ展『exhibition from shu』出展作家紹介「藤本純輝」/ 余白部分の濃淡が作品の美しさを際立たせる
Y gionグループ展 『exhibition from shu』出展作家紹介 今回は藤本純輝さんをご紹介します。 藤本さんの作品は、他の作品と並べても一ひときわ目立つ存在で、20代とは思えない余裕と落ち着きのある雰囲気を感じさせます。 しかし一方で、しっかり見ていくほどに、どれほど一つのキャンバスに向かい合う気持ちがあれば、これほどまでに繊細な作品ができるのか非常に興味の湧く作品でもあります。 全神経を研ぎ澄まして一本の線や穴を描いているように感じます。余白があることで
Y gionグループ展『exhibition from shu』出展作家紹介「岡田佑里奈」/ 二極の狭間を感じられる作品
Y gionグループ展『exhibition from shu』出展作家紹介 今回は岡田佑里奈さんをご紹介します。 モノクロ写真とひび割れを組み合わせた作品はかなり独特で、色鮮やかで斬新さが際立つものでもなければ、作業工程を少なくしたシンプルなものにも見えない。そのどちらとも言えない、静と動、平面と立体、未来と過去、それぞれの狭間にいるような感覚になる作品です。 写真だけでも十分作品になるクオリティで、あえてその写真を劣化させたようにすることで、見た人それぞれ感じるものがあ
Y gionグループ展『exhibition from shu』出展作家紹介「三浦光雅」/ 苦悩を乗り越え示した三原色の世界
Y gionグループ展『exhibition from shu』出展作家紹介 アトリエshuで制作されている作家さんにスポットライトを当てたグループ展で、皆さん大変人気のある作家さんです。 今回は三浦光雅さんを紹介します。 今回のグループ展の作家さんはいずれもビジュアルが大変特徴的で、アイデンティティがあるのですが、実際に見ると支持体に込められた奥行きに感動させられます。 三浦さんの作品も実物を見ないと感じられない魅力があります。前回はA4サイズの作品を展開されていまし
Marco グループ展『Boder』 出展作家紹介 「kinjo」/自分らしさとグラフィティがポップな形で表現されている
Marco グループ展『Boder』 出展作家紹介 今回はkinjoさんについてご紹介します。 ギャラリストの言葉を借りると、kinjoさんはアイデンティティとカルチャーで描かれていても、見てすぐに良いと感じられる作品になっています。感情だけで描かれておらず、ポップで温かみを感じさせるkinjoさんは、自分の生い立ちや環境をとても理解されている方だと思います。 kinjoさんはご家族の方からアメリカンなお菓子が送られてくるそうで、アメリカンなキャラクターに触れている時間が人
Marco グループ展『Boder』 出展作家紹介 「藤本純輝」/ 計算と自然、平面と空間、相反する2つの両面を緻密に表現
Marco グループ展『Boder』 出展作家紹介 今回は藤本純輝さんについてギャラリストの説明をもとに、ご紹介します。 藤本純輝さんの作品は「禅」という言葉がとても似合います。藤本さんはキャンバスを「庭」と表現されます。そう言われるととてもしっくりきます。色や線、ブラッシングや削ること、そういったモチーフ、記号をキャンバスにのせていく作業に時間をかけて、どのようにのせるかを考えています。キャンバスは2枚貼られていて、キャンバスの白は塗られた白色になります。 1本目を引い