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格闘技の練習における、「考えること」
今日も今日とて柔術が楽しい。涼しいを通り越して寒くなってきました。寒いと動きが悪くなってケガしやすいので気を付けます。
今日は、「考えること」について。柔術では「考えること」が一番大事だと今までの記事でも書いてきました。具体的にどういうことなのか書いてみました。
1.考えること
柔術で大事なことは「考えること」。とにかくこれです。考えてやらないと強くなりません。例を挙げて説明します。
筋トレの場合
・Aグループ:本人が全く考えないで、与えられた適切なメニューをで筋トレする
・Bグループ:本人が本や動画で勉強して考えて、適切なメニューを筋トレする
では、おそらくA,Bどちらともそれなりに筋力向上、筋肥大するでしょう。
(※長期的に見たらBの方が伸びると思いますし、本人が全く考えないで適切なメニューにたどり着くのは不可能に近いので、これはあくまでたとえです。筋トレはバカでもできるとか言ってるわけではありません。)
柔術の場合
・Aグループ:本人は全く考えずに、とにかくスパーリングや打ち込みなどのメニューをこなす
・Bグループ:本人なりに攻防について考えて、スパーリングや打ち込みなどのメニューをこなす
この場合、AとBでは大きな差がつきます。最初のころは同じように伸びるかもしれませんが、どんどん差が開いていくと思います。他のスポーツでも同様です。
考えることは、練習の経験値(特に技術的な経験値)をあげてくれます。
以前の記事で練習の成果を育成ゲームに例えるものを書いたのですが、そこで練習の経験値の考え方を書いているので時間があれば参考にどうぞ。
育成ゲーム(パワプロ)から見る格闘技の練習モデル|アンディ (note.com)
2.具体的に考えるって何?
「柔術における考えること」」を言語化できたとしたら、たいしたもんですよ(長州風)。「これだ!」という納得いく説明は難しいですが、自分なりにまとめてみました。
動画を見ること=考えること、
ノートを取ること=考えること、
技研究すること=考えることが考えること
というわけではないのです。具体的な作業=考えていること、とは限りません。練習終わりにボーッとしているように見えて考えていたり、同じ技をずっとやっているように見えて実は細かいアップデートを繰り返していたり、ということもあります。何も考えず動画を見たりノートを書くこともあります。
私のイメージする「考えること」は主に5つ
①技を見て知る(「知らないこと」を「(知っているけど)できないこと」にする)
②失敗した技の改善(「できないこと」を「できること」にする)
③成功した技の再現(「できること」を定着させる)
④技のアップデート(「できること」をレベルアップ)
⑤技や技術の整理(「できること」を整理してつなげる)
これらのほとんどをスパーしながら脳内で処理できる人もいます。イメトレで完結する人もいます。脳内では処理が難しいのでノートや携帯のメモを書く人もいれば、動画を見まくって技について考える人も、技研究で打ち込みしながら考える人もいます。
考えるうえで大切なのは、イメージする力とスパーを記憶することです。考える時はイメージする力が必要です。考える材料はスパーや動画です。
何かの記事で読んだのですが、バスケをやったことない人たちを集めてバスケの動画を見たグループと何も見せてないグループにフリースローをやらせたら動画をみたグループの方がシュートの成功率が高かったそうです。イメージする力は大事です。
考える材料になるスパーは、内容を覚えておきましょう。その時の姿勢、手足の位置、タイミングなどなど。覚えていないと考える材料になりません。動画も材料になりますが、あくまで補助。メインの材料は自分のスパーです。
まとめ
ぶっちゃけ、初心者のころは考える余裕がないと思います。考える土台になる柔術のイメージ力がないし、スパーを記憶するのも難しいので材料もありません。とりあえず最初は練習に出るだけでも成長します。
練習をしているのにあまり強くならないな、という人(ほとんどの人がそうだと思います。)は上の項目を参考に、考えてみてください。
「サイドから何をすればいいのか」(①)
「どうしたらあそこでスイープできたのか」(②)
「なぜパスされてしまったのか」(②)
「どうやって三角がとれたのか」(③)
「こうしたらもっと簡単に脇をさせるのではないか」(④)
「ヒップスローとキムラロックをコンビネーションで使えないか」(⑤)
「ディープハーフのスイープからオーバーアンダーパスに行けるのでは?」(⑤)
考えることは無限にあります!考えまくりましょう!
2023/10/6 アンディ
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