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どうしたらパスできるのか中編 アタックのバリエーションを増やす パスの考察③

 今日も今日とて柔術は楽しい。

結構前にかいたパスの考察シリーズ第三段。
前回、前々回の記事はこちら


 前々回はパスの難しい理由、前回はパスをする方法のひとつとして組手争いを制することを書きました。今回はアタックのバリエーションを増やす話です。

パスが難しい理由

 「パスの考察①パスはなぜ難しいのか」の記事で書いた内容です

①パスは組手・自分の形を作るのが難しい
②パスは意識を散らすのが難しい
③パスは循環(つなぎ・切り替え・組み合わせ)が難しい

④パスはバランスを取ることにリソースを割く

 前回の「パスの考察②組手争い」では、①の組手の対策について書きました。今回は②③の対策について書きます。

ボトムは、スイープ、サブミッション、バックテイクなどいろんなアタックで相手の意識を散らせる。さらに一度形を作ればそのガードのなかで技を循環させられる
ボトムと比べてトップは基本的にパスのみ狙う、しかも技を変化させるときは形を作り直す必要があるため技を循環させるのが難しい。

トップでもアタックのバリエーションを増やす

アタックのバリエーションを増やす(意識を散らす)

 トップはパスしか狙わないから意識を散らすのが難しいと書きましたが、実はトップからでも意識を散らすことは可能です。

トップからできるのは一個のパスだけではない

トップのアタックのバリエーションの増やし方は2種類あります。

・パスのバリエーションを増やす(クロス二ーだけでなくスマッシュパスやロングステップを使う)
・パス以外のアタックのバリエーションを増やす(トップからのサブミッションやバックテイクを狙う)

です。これらを活用することで相手の意識を散らすことができます。

トップからのアタックを組み合わせる

 トップからのアタックをやみくもに増やしてもアタックのバリエーションは増えていきません。それらを組み合わせないと単発のアタックをしているのと同じです。

「同じ組手から出せる複数のパス」
「ハーフのトップから仕掛けるサブミッションでパスに繋げる技術」
「パスAに対するリアクションに有効なパスB」

みたいな技術があります。そういった相性のいいアタックを増やしていきましょう。
 相性のいいアタックの見つけ方はテクニックを単発の動画で学ぶのではなくパッケージ化された有料の教則動画をみたり、テクニッククラスに出たり、プライベートレッスンを活用したり、パスのうまい選手の動きを真似たりするといいと思います。

まとめ

 パスのうまい人は必殺のパスひとつだけで無双しているのではなく、別のアタックと組み合わせていることが多いと思います。(もしくはひとつのパスのなかでバリエーションがある)。
 パスがうまくできない人は、うまくいかないパスをなんとかすることだけ考えるのではなく他のパスと組み合わせるとうまくいくかもしれません。

参考になれば嬉しいです。

2023/12/10 アンディ


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