![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33082976/rectangle_large_type_2_aea59e2114b86076cd37ae5492745e3f.jpg?width=1200)
スーパーコンピューター富岳の怪
2位じゃダメだったようです
先月、日本のスーパーコンピューター「富岳」が計算の速さ世界一になったという話題がありましたね。
メディアではみんな大絶賛していました。
アメリカや中国が世界をリードしていたスーパーコンピューターの速さですが、日本が久しぶりに首位に返り咲いたそうです。
これで新型コロナウィルスのパターンを計算するのが早くなり、創薬の開発に役立てられるということでした
計算の速さに加え、シミュレーションのパターンが増えるからだということでした。
また、富岳の計算によって作られたくしゃみをした際の飛沫パターンが映像化されていました。
これを見た正直な感想...
「ショボッ!」
これが世界一のスーパーコンピューターで作った画像でしょうか?
こんなものは経験によってみんな想像できるんじゃないですか?
富岳に関して否定的なイメージを持っているのはこの国で私だけなのかもしれませんが、だとしたらなおさら伝えたくなりますね。
宝の持ち腐れです。
映像で言うならニンテンドースィッチのほうがはるかに現実に忠実で質が高いです。
スーパーコンピューターを完成させて満足しているのではなく、同時進行でワクチンまたは特効薬の開発を急ぐべきです。
富岳のニュースから既に1ヶ月経っているのです。
そんな中、日本政府は自前の開発ではなく、アメリカの会社ファイザーとワクチンの合意を発表しました。
来年の6月には6000万人分が確保されるらしいですよ~、って喜んでいいんでしょうか?
それだけでなく、アストラゼネカとオックスフォード大学の共同作業で開発されたらそちらからも協力してもらうとのこと。
富岳で「ワクチン開発が進む」といったあの言葉は政府からは信頼されていないようです。
これだったら2位でもいいはず。
まぁ、あのセリフを言ったのは蓮舫さんですが…
新たに作り出す考え方
これは全て思考の問題です。
与えられた課題だけはできるけど、それをどう使えばいいか分からない。
だって前例がないから...
だって、他がやっていないから...
日本の教育の最大の問題です。
試験が目標となる教育ではそうなります。
学びの目的は入試ではありません。
難関大学に入るために日常生活と乖離した次元で与えられた課題をこなしていくことが勉強となるのでは、作り出すことに価値を見出す子供は育まれません。
「世界を変えてやる」
「歴史に名を残してやる」
と考えるのは馬鹿げている、と周りから却下されることでしょう。
「少年よ大志を抱け」とクラークさんが言ったのはこの国では誰でも知っているでしょうが、それを実践しようとしたらこの社会では「寝言は寝て言え」とからかわれることでしょう。
それとも、クラーク博士が言ったその大志とはいい大学に入って、いい会社に入って、出世することでしょうか。
それでは全部誰かが敷いた道です。
自由を奪う鳥かごのようです。
本当は飛び立てるのに。
世界がまだ気づかない大発見を全くの無から作り出すことに意味を見出す訓練をしていないため、日本でもしレールから離れたら異端者扱いです。
改めて問います。
既にあったスーパーコンピューターで1位を取ることにそんなに価値があることでしょうか?
与えられた分析が早いのを自慢するのではなく、新しい何かを作り出すことはより重要です。
昔からそうですけど、日本人は新しい発見が苦手で、誰かの発明の精度を上げることが得意というか、そればかりです。
結局全部新しいことは欧米ではありませんか。
ゼロから作り出すために必須なのは「批評的思考」です。
批判的思考ではなく批評的思考です。
Critical thinking の本来の訳です。
批判的思考だったら批判ばっかりして不満を出す思考法です。
対して、批評的思考は身の回りにある、誰もまだ気づいていない因果関係を見出し、それを言葉にする方法です。
・他の人の頭の回転が速いと感じるのであれば、この考え方ができていません。
・優先順位を理解するのが苦手は人もこの考え方が欠落しています。
・人前で話すのが苦手という人はこの考え方を学べば全て解決します。
日本にはこの考え方が不足しています。
アメリカの教育は逆に批評的思考を伸ばす学びが中心です。
本来のプレゼンテーションとはそれを可能にする訓練です。
なぜなら、人に伝える内容、構想、論理、修辞の言語化に加え、記憶を通した入力、そして実践の出力をすべて自分で行うから。
指示待ち人間ではなく自分で考え、自分で難局を切り抜ける力を養う「生きる力」を学ぶための唯一の方法です。
日本ではプレゼンテーション=パワポと考えられていますので、社会的に改めないといけませんね。
ただ...
私、思うんですけど、富岳のニュースをセンセーショナルに伝えるために、誰かが「治験のパターンが瞬時に計算できる」って結びつけたのかな?
地震も予測できるって言っちゃったのかな?
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61024880R00C20A7TJN000/
目覚めよ、日本人!
いい加減に、既存の製品を精度を上げることから卒業し、これまで世界になかった何かを作り出そうではないか!
批評的思考、論理、修辞を学ぶためのプレゼントキャンペーン中!
こちらのバナーからお申込みいただけます ↓ ↓ ↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?