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プレゼンテーションの本来の姿とは


日本ではプレゼンテーションをするときにカンペを見ることが許されています。

ただ、欧米ではこれが恥ずかしい行動として考えられているのをご存知でしょうか。

プレゼンテーションで原稿を、またはスライドに書かれた文字を読み上げるのは、そこに話し手がいる価値がないと考えられています。

そりゃ、そうですよね。

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往々にしてその原稿はスライドに書かれている内容と同じです。

そして全く同じ内容の資料が配られています。

なんならその場で「この資料読んでくださいね~」と言って立ち去った方が時間を無駄にしません。


日本人レポーターもそうです。

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原稿がないと話せないようです。

そう!

読むのであればこの人でなくていいんですよ!

形だけ自分が話しているかのように振舞っていますが、自分で取材したんだったら自分の言葉を使わないといけません。


結婚式のスピーチも、卒業式の挨拶も読む必要ありますか?


スポーツ選手が原稿を取り出した時にはもっと驚きました。

松山英樹選手がまだアマチュアだったころ、マスターズっていうアメリカの大きな試合でベストアマチュア(本当はローアマチュア)を勝ち取った時の様子です。

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ポケットから出した紙を読み始めたとき、アメリカでのスピーチだから英語を覚えられないのも仕方ないか、と考えていたら、何と日本語だったのです。

アメリカで日本語でスピーチをするのに原稿を読む。

私は大きな危機感と怒りを抱きました。

「誰が松山に原稿を読むよう指示したんだ!?」って。

「なぜ誰も彼にまともな話し方を教えなかったんだ!!」って。

アメリカでは中学生でもこんな場面で原稿は読みません。


課題


まず、学校の先生たちが人前で話す方法を教えられないのが最大の問題です。

日本ではプレゼンテーションは完成品として考えられますが、欧米ではプレゼンテーションは言葉を話す訓練なのです。

これをちゃんとやってきているから、ステージ上で話すプレゼンテーションはできて当然なんです。

言ってみれば、プレゼンテーションとは言語コミュニケーションを伸ばすための過程なんですね。


掛け算や割り算などの基礎を勉強しないまま方程式を学ぶようなもんです。

結局分からないからそんな人たちは完成品を出そうとカンニングをすることでしょう。

「パワポを作ってそれを読むだけだからプレゼンなんて学ぶようなことじゃないでしょ?」と考えているのがほとんどの日本人です。

母国語の文法をしっかりと理解し、間違えた表現を探し出し、洗練された言い回しを身に着ける練習としてプレゼンテーションをとらえるなら、あなたのプレゼンテーションに対する概念も根本から覆されることでしょう。


学校の先生たちがまず学ばないといけません。

組織のリーダーが学ばないといけません。

なぜその人のプレゼンテーションが上手いかを評価できないからです。


CSAは子供のうちから教えています。

意識の高いビジネスピープルが学んでいます。

そして教師も学んでいます。

みんな学んでいます。

なぜならどんな仕事に就こうと必要なのがこのプレゼンテーションスキルだからです。

経団連の調査では16年連続で企業が求める従業員の能力とはコミュニケーション能力だとのことです。

プレゼンテーションの本当の姿を知らない日本人はコミュニケーションスキルを何とかして伸ばそうとしています。

そして空気を読む方法やら解釈の仕方やらを学ぼうとしています。


でも同じ調査をオーストラリアで行うとトップは断トツでプレゼンテーションスキルという結果が出ます。

当然オーストラリアではパワポを読み上げるのはタブーであり、プレゼンテーションとは見なされません。

なぜなら言葉でリードし、相手を説得するプレゼンテーションはビジネスに必須だからです。

いえ、人生の全てにおいて必要なんです。

日本はそろそろ価値のあるプレゼンテーションができる人材を育てる時代となりました。

そこに気づいている人がCSAで学んでいます。

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