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始まりはいつも雨 トランジション理論のススメ

転機に関することに”トランジション理論”というものがある。

この理論によると、人が転機を迎える際にたどるステップとして、「終わり」→「ニュートラル」→「始まり」と3段階あるそうな。

第1段階の「終わり」には、
離脱:アイデンティティの喪失
覚醒:方向感覚の喪失

などが生じる。

第2段階「ニュートラルゾーン」では、
「終わり」に伴う喪失感や空虚感に耐える時期で、これらをしっかり受け止め味わい尽くすことが次の段階へとつながるために必要。

第3段階の「始まり」では、
ニュートラルを乗り越えて、色々と模索するうちに進むべき道が見えてくるというもの。

この3ステップをこじらせると、いつまでもうじうじと終わりの喪失感に悩まされたりする。終わらせるものをちゃんと終わらせて、しっかりとニュートラル期間を味わい、次へ踏み出す。これがちゃんとしたトランジション。

思い返せば、僕は離婚のときにこのトランジションをうまくできたと思う。家族との別れは突然やってきたけれど、それに伴う喪失感や空虚感をまっすぐに受け止め、ニュートラル期間を半年ほど味わい尽くした。かわいい幼子がいたのでもっと長く味わうこともできたのだけど、捨てる神あれば拾う神ありで、あるとき彼女ができた。このことによりニュートラルゾーンが終了。

その後も「終わり、ニュートラル、始まり」を懲りずに繰り返しているが、離婚時よりも終わりも長いニュートラルも経験せずにすんでいる。ちゃんとトランジションのステップを踏んだからだろう。

ニュートラルはいわば雨。その雨つゆを耐え忍んで晴れ間でる始まりがくる。そう、始まりはいつも雨なのだ。

トランジション理論、コロナ禍における変化の激しい今の時代にも必要な考えかも。

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