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【インタビュー】会社員→フリーランス→&donutsを経て彼女が進むSDGsな未来〜ワーク・ライフ・インテグレーションへの道#05〜

20代後半から40代の多様な個性を持つ女性たちに出会え、それぞれのストーリーを聞けることが、私が&donutsに入社してよかったと思う一番の理由です。それぞれのメンバーがここに辿り着いた道のりや、今後どうしていきたいのかを聞くのは自分の人生を考える上でとても役立ちます。

特に今回取材したりえちゃんからは、&donutsは終着点ではなく進化の途中地点に過ぎないという印象を受けました。考え続け、挑戦をやめない彼女のストーリーは働き方に悩む多くの人に勇気を与えることでしょう。

こんにちは。Work Near Home(職住近接)を実践している&donutsプロジェクトの広報担当、松下です。

メンバーのワーク・ライフ・インテグレーションを取り上げるこちらのマガジン記事。長年、マーケティングやブランディング、PRに関わってきたりえちゃん(通称)はその専門知識を活かし、広告界・マーケティング界に特化したWebメディアの運用チームで、WebディクションやWebオペレーションに携わっています。

松下:長いキャリアにおいて、会社員もフリーランスも経験されたと聞きました。

りえ:10年近く、会社員として働いていました。最初はシステム関係の会社でプログラマーをしていて、その経験は今の仕事に活かされていますが、その後転職したアパレルブランドでの仕事が私のキャリアの基礎になっています。

社長直属の部署で、マーケティングやブランディング、経営企画など仕事の範囲は多岐にわたりました。社長と直接やりとりするため、求められるレベルが高く、厳しいながらもとても勉強になりました。ブランドが東京に進出する際も、ゼロからブランド認知を広げていったんです。

松下:そのブランド、私も知っていました。若い女性に人気のブランドですよね。何がきっかけで働き方を変えることになったのですか?

りえ:もともとマリンスポーツが大好きで。会社員だった頃、サーフィンができる茅ヶ崎市に移り住んだんです。海が近くにあり、いつでも行けるのに、毎朝9時までには東京の職場に出社しないといけない...。なんだかもったいないと思い、フリーランスになりました。

もちろんそれだけで決めたわけではなく、自分で企画、折衝、運営するなど、社内でフリーランス的な動きをしていて、物事を取捨選択しやり遂げていく力が身についたという自信もありました。

松下:フリーランスになったのは2008年頃だったそうですね。当時はまだ珍しく、仕事を自分で獲ってきて続けていくのは大変だったのでは?

りえ:フリーランスとして、アパレルの経験を活かし、ファッション業界のプレスや、ファッション系雑誌のマーケティングをしていました。確かに厳しい世界で、夜遅くまで仕事をして終電を逃しタクシーで帰ることもありました。

ファッション業界はまさに映画の『プラダを着た悪魔』の世界。その仕事で認められたいとみんなが競争しているような世界でした。会社員時代は仕事中心の生活でプライベートの時間も持てず、このままでは結婚もできないと不安になったことも、働き方を変えるきっかけになりました。

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松下:フリーランスになってみて、願っていた時間の使い方はできるようになりましたか?

りえ:夢だった自由な時間の使い方が実現しましたね。朝はサーフィンをしてから仕事をしていました。会社に許可を取る必要もなくどこからでも仕事ができるという利点もありました。

フリーランスになってから、結婚し出産しました。あのまま会社員を続けていたらできなかったかもしれません。

松下:わかるような気がします...。でも、そんな、自由かつ充実していたフリーランスの仕事を辞めて&donutsで働き始めたのはなぜですか?

── 会社員、フリーランス時代にキャリアを走り切ったから悔いはない
りえ:子どもが小学生の中学年になり、人数制限の影響を受け学童保育に入れなかったんです。両親ともに夜遅くまで仕事をすることがあり、一人にさせるのが心配でした。

それに、女の子としての気持ちが芽生え始める10代の入り口の時期は親がそばにいた方がいいと本で読み、納得するところがあったので、そうしたいとずっと思っていました。これまで夢中で仕事をし、自分のしたいことは思い切りやってきたので悔いはなく、今は子どもの近くで働こうと思ったんです。

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2020年2月撮影


自身もファッション業界だけでなく幅を広げなきゃという思いもありました。バージョンアップするためにも、ファッション業界を俯瞰で見てみようと。いい区切りだったと思います。

松下:その時期には子どものそばにいようと決めていたんですね。めちゃくちゃ考えてますね。

りえ:&donutsは、ライフスタイルを変えるにあたり、イメージに近いものでした。今は在宅勤務を選択していますが、家から近いオフィス勤務の時でも子どもが学校帰りによく立ち寄っており、子どものそばで働くことができました。

子どもが中学生に上がり、また手が離れる。その時、自分が何をするのか。今は&donutsで働きながらそれを考える時期にしたかったのです。

松下:惰性で物事を続けるのではなく、常に今の自分や家族にとっての優先を考えてライフスタイルを選択しているりえちゃんを尊敬します。どうやったらみんなもそんな風に優先順位をつけることができるか教えていただけますか?

── 今の働き方に違和感を覚えた時、ライフスタイルを変えたいと思った時は、今の自分にとっての優先は何かを考える
りえ:
とにかく書き出すんです。自分が大切にしたいこと。いろんな立場(母、妻、仕事を持つ自分)で自分に求められていること。そうすると、今は我慢しなければいけないこと、やらなきゃいけないことがはっきりしてきます。その時、捨ててもいいことも見えてきます。10項目くらいにまとめたら、最終的には1つに絞ります。

今大切にしないといけないことは何か。それを大切にするためには自分がどう動いたらいいのか。それが最優先事項になります。

周りや自分の状況が変われば優先順位もどんどん変わるはずです。見返して優先順位が変わっていたら、ライフスタイルの変え時です。しっかり考えていたら簡単に選択できるようになります。

この分析は何日もかけて行います。自己診断ツールで自分の強みや弱みを理解することも役立ちますし、未知のことなので人にも話を聞いてみて、また分析し直すことも必要です。

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『アサーション入門ー自分も相手も大切にする自己表現法』
(平木典子著、講談社現代新書)
りえちゃんが「自分の立ち位置や求められていることの整理ができる」とオススメする1冊。自分迷子になってしまった方に。

松下:最終的に選んだ自分の判断が正しいのか、不安に思うことはないですか?

── 考えることを止めないで
りえ:
もちろんブレることもありますが、そしたらもう一度同じことをやってみます。日々格闘して考え続けることが大事だと思うんです。業務でも、人生についても、考えることを止めたら確かに楽ですし、考えなくても回るかもしれません。でも、考えることを止めたらつまらないと私は思っています。

松下:自分が納得できる生き方をしたいなら、考えることを止めてはいけないんですね。私も次の10年、どうしていきたいのか、時間を取って分析してみようと思いました。りえちゃんにとって&donutsは終着点ではないようですね。会社員、フリーランス、&donutsとそれぞれ違った働き方を経験されてきて、今後、どういう働き方をしていくことになりますか?

りえ:面接でも伝えたのですが(笑)、私は&donutsというプラットフォームの仕組みを学びたい!と思い入社しました。特に、急に休んでも業務をフォローできる人がいる、属人性をなくしたチーム制は経験してみて「新しい!」と思いました。

それまで一人で仕事を担ってきたので、自分がやるしかなかったんです。でも全て自分で抱えるのではなく、人に任せること、任せられるくらい同じレベルで業務ができる人を育てることも、これから年齢を重ねても仕事を続ける上では大切なことだと学びました。

ファッション業界ではママになると、一人前の扱いをされなくなります。だから、才能がある人達が、ママになっても働きやすいシステムを作りたいとずっと思っていました。

夢は、&donutsのように、ママだけでなく体に障害がある人やそれ以外の理由で、働きたいという気持ちがあるけれど働きづらい人たちが、やりがいを感じ、ここにいて嬉しいと思える職場を作ること。制限があるからと言って報酬を減らすのではなく仕事の対価としてきちんと評価し報酬を支払うこと。取り残される人のいないSDGsな働き方の仕組みです。そんな仕組みが作れないかをずっと考え続けています。

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納得できる人生のために、考えることを止めず、進化を続けるりえちゃん。かっこいい働くママの姿は、多くの未来の働く女性たちにとってもロールモデルとなることと思います。

「ライフステージに合わせてライフスタイルを自ら選択することで自分の人生を生きる」ことが彼女のワーク・ライフ・インテグレーションのように感じました。彼女に勇気をもらい、考えることを止めず、未知のライフスタイルでも恐れずにチャレンジしていきたいですね!

次回もお楽しみに…


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&donutsでは、フルリモートワークが可能なジョブスタイルを導入し、採用を全国に拡大しました。ワーク・ライフ・インテグレーションを実現し自分らしく働くことを大切にする仲間と、豊かな社会の実現を一緒に目指しませんか?